世界に背を向けて―戦間期の反グローバリズムと大衆政治

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世界に背を向けて―戦間期の反グローバリズムと大衆政治

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  • サイズ 46判/ページ数 496p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622098294
  • NDC分類 230.7
  • Cコード C1022

出版社内容情報

第一次世界大戦前、世界はひとつになったかに見えた。人々は国境を越え、貿易ネットワークが張り巡らされ、国際会議が行われた。だがその恩恵は平等ではなかった。戦争が勃発し、世界秩序が大きく変わると、人々の怒りとともに、反グローバリズムが燃え上がっていった。
グローバリズムは世界の相互依存を進めたが、負の影響も高めた。海上封鎖や高い関税は食糧難を呼び起こし、人々はたちまち困窮した。金融危機や感染症は国境を越えた混乱をもたらした。社会不安の元凶として外国人に激しい憎悪が向けられた。グローバリズムがもたらす不安定から逃れるため、あるいは自立を取り戻すため、自国第一主義の機運が高まった。意図せずに、世界はばらばらになった。
100年前のグローバリズムと同時に起こった反グローバリズムの潮流をとらえ、国家と人々がそれぞれの自国第一主義を実践するさまをダイナミックに描く、反グローバリズムの世界史。


【目次】



第I部 世界は手を取り合えるのか?
第一章 勝利は目前 1913年、ブダペスト
第二章 逃れる方法 デラージュニャとニューヨーク、1913年
第三章 我々が平和をもたらす 1915年、ホーボーケン
第四章 兵糧攻め 1917年、ウィーンとベルリン

第II部 ばらばらになる世界
第五章 感染症が人類を拘束する 1918年、ニューヨーク
第六章 縮小されて困窮する 1919年、パリ
第七章 戦勝国は約束をなにひとつ守っていない 1919年、フィウーメ
第八章 ボリシェヴィキが広がる火種 1919年、ブダペストとミュンヘン
第九章 ビザがなければ栗ひとつ食べられない 1922年、ザルツブルク
第十章 アメリカニズムを守る 1924年、エリス島

第III部 安定しない世界
第十一章 内国植民 1926年、ウィーン
第十二章 片足は大地に 1931年、アイアンマウンテン
第十三章 糸紡ぎを通じて自由を勝ち取る 1931年、ランカシャー
第十四章 大空がわたしたちの大洋 1931年、ズリーン
第十五章 国産の食材 1932年、リットリア
第十六章 経済的宥和政策 1933年、ロンドンとジュネーヴ
第十七章 生存のためのスペース 1936年、ゴスラー

終章 国際協力という新たな時代 1939年、ニューヨーク
エピローグ

謝辞
解説(小原淳)
史料一覧
原註
索引

内容説明

第一次世界大戦前、世界はひとつになったかに見えた。人々は国境を越え、貿易ネットワークが張り巡らされ、国際会議が行われた。だがその恩恵は平等ではなかった。戦争が勃発し、世界秩序が大きく変わると、人々の怒りとともに、反グローバリズムが燃え上がっていった。グローバリズムは世界の相互依存を進めたが、負の影響も高めた。海上封鎖や高い関税は食糧難を呼び起こし、人々はたちまち困窮した。金融危機や感染症は国境を越えた混乱をもたらした。社会不安の元凶として外国人に激しい憎悪が向けられた。グローバリズムがもたらす不安定から逃れるため、あるいは自立を取り戻すため、自国第一主義の機運が高まった。意図せずに、世界はばらばらになった。100年前のグローバリズムと同時に起こった反グローバリズムの潮流をとらえ、国家と人々がそれぞれの自国第一主義を実践するさまをダイナミックに描く、反グローバリズムの世界史。

目次

第1部 世界は手を取り合えるのか?(勝利は目前 一九一三年、ブダペスト;逃れる方法 デラージュニャとニューヨーク、一九一三年;我々が平和をもたらす 一九一五年、ホーボーケン ほか)
第2部 ばらばらになる世界(感染症が人類を拘束する 一九一八年、ニューヨーク;縮小されて困窮する 一九一九年、パリ;戦勝国は約束をなにひとつ守っていない 一九一九年、フィウーメ ほか)
第3部 安定しない世界(内国植民 一九二六年、ウィーン;片足は大地に 一九三一年、アイアンマウンテン;糸紡ぎを通じて自由を勝ち取る 一九三一年、ランカシャー ほか)

著者等紹介

ザーラ,タラ[ザーラ,タラ] [Zahra,Tara]
1976年生まれ。スワースモア大学卒、ミシガン大学Ph.D(歴史学)。現在、シカゴ大学歴史学部教授。専門は近現代中東欧史。2008年の最初の著作Kidnapped Souls:National Indifference and the Battle for Children in the Bohemian Lands,1900‐1948で、ローラ・シャノン賞をはじめ5つの賞を受賞。2014年にマッカーサー財団「天才賞」を受賞

齋藤慎子[サイトウノリコ]
英日・西日翻訳者、ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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バルジ

4
久しぶりに面白い歴史書を読んだ。本書は現在から過去に光を当て、過去から現在に光を当てる歴史の双方向性をフルに活用した良書である。100年ほど前の出来事ではあるが、反グローバリズムの奔流とそれら抗い時に順応した人々の姿は全く現代に置き換えても違和感がない。アウタルキーが唱導されつつも、利便性や従来の消費生活を変えられない人々の姿はイデオロギーに左右されない土着的な生活保守の庶民の姿を時代を超えて映し出す。興味深いのはナチ党内にもアウタルキーへの懐疑があった点。グローバル化と自由貿易は生活に密接不可分てある2026/05/11

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