ジーン・マシン―細胞のタンパク質工場「リボソーム」をめぐる競争

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ジーン・マシン―細胞のタンパク質工場「リボソーム」をめぐる競争

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622098188
  • NDC分類 463.3
  • Cコード C0045

出版社内容情報

「「リボソーム」という言葉を出すと、科学者でさえたいてい、ぽかんとした顔になる」
(本文より)

リボソーム、それはヒトだけでなく、動植物や細菌にいたるまであらゆる生命のタンパク質をつくり、生命活動を支える重要な分子機械である。人間の眼には見えないこの小さなマシンは、どんな形状をしていて、どんな風に動いているのか。
その構造と機能を解明した功績で2009年にノーベル化学賞を受賞したインド出身の生物学者が、秘密解明までの日々を、200名を超える科学者たちの貢献を交えて語る。
インドから米国へ、さらに分子生物学のメッカ、英国ケンブリッジのMRC-LMBへ。物理学で博士号を取得し、経験もコネもなかった著者が生物学の道に進路変更して、第一人者となるまでにはどんな苦労があったのか。鍵となった研究手法の解説から、キャリア選択の迷い、ライバル研究者との競争や政治的な駆け引きまで、繊細なユーモアあふれる文体でこのうえなく誠実に綴った、自伝的科学エッセイの傑作。


【目次】

序文  J・A・ダウドナ

プロローグ
第1章 アメリカでの予期せぬ計画変更
第2章 リボソームとの遭遇
第3章 見えないものを見る
第4章 遺伝子マシンの最初の結晶
第5章 結晶学のメッカへ
第6章 始原の霧から出現する
第7章 出発点に立つ
第8章 レース開始
第9章 ユタでスタート
第10章 メッカへの帰還
第11章 表舞台へ
第12章 チャンスを逃しかける
第13章 最終攻撃
第14章 新大陸を見る
第15章 評価をめぐる政治活動
第16章 リボソーム巡業
第17章 動画の出現
第18章 十月にかかってきた電話
第19章 ストックホルムでの一週間
第20章 科学は前進を続ける
エピローグ

謝辞
解説――リボソームという「巨象」を解明する人間ドラマ  田口英樹
原注および推薦文献
人名索引

内容説明

DNAとタンパク質をつなぐ生命活動の交差点「リボソーム」。その構造と機能解明への貢献でノーベル化学賞を受賞した生物学者が、先端研究の悲喜交々を繊細なユーモアを交えて綴る。

目次

第1章 アメリカでの予期せぬ計画変更
第2章 リボソームとの遭遇
第3章 見えないものを見る
第4章 遺伝子マシンの最初の結晶
第5章 結晶学のメッカへ
第6章 生命の起源とリボソーム
第7章 出発点に立つ
第8章 レース開始
第9章 ユタでスタート
第10章 メッカへの帰還
第11章 表舞台へ
第12章 チャンスを逃しかける
第13章 最終攻撃
第14章 新大陸を見る
第15章 評価をめぐる政治活動
第16章 リボソーム巡業
第17章 動画の出現
第18章 十月にかかってきた電話
第19章 ストックホルムでの一週間
第20章 科学は前進を続ける

著者等紹介

ラマクリシュナン,ヴェンカトラマン[ラマクリシュナン,ヴェンカトラマン] [Ramakrishnan,Venkatraman]
1952年インド生まれの構造生物学者。英国ケンブリッジにあるMRC分子生物学研究所(LMB)のシニアフェロー。マハラジャ・サヤジラオ大学バロダ校卒業後、米国オハイオ大学で博士号(物理学)を取得。カリフォルニア大学サンディエゴ校で生物学の道に進み、イエール大学でのポスドク研究員時代にリボソーム研究を開始した。ブルックヘヴン国立研究所、ユタ大学を経て、1999年からMRC‐LMBで研究を行う。2009年、リボソームの構造と機能解明への功績でノーベル化学賞をアダ・ヨナット、トーマス・スタイツと共同受賞。2015年から20年まで英国王立協会の会長を務めた

大田直子[オオタナオコ]
翻訳家

田口英樹[タグチヒデキ]
東京科学大学総合研究院細胞制御工学研究センター教授。博士(理学)。東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。東京大学大学院助教授などを経て現職。専門は生命科学(タンパク質科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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