天下の今日性―世界秩序の実践と想像

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天下の今日性―世界秩序の実践と想像

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622098133
  • NDC分類 319
  • Cコード C1010

出版社内容情報

いま私たちが「世界」と呼んでいるものは、真の世界ではない。それは、主権国家の利害に分断された集合体にすぎない。現行の国際秩序もまた、強国の力学に規定された非世界的な秩序であり、主権国家体制の従属物である国連も真に世界的な利益を代表しえない。
グローバル化により相互依存が不可逆的なまでに深化した今日の世界に必要なのは、世界を一つの政治主体として成立させる原理、すなわち〈天下システム〉である。そこでは、近代政治的な友敵区分を超えて、〈天下〉――《天の下のすべて》を包摂する秩序が志向される。最優先とされるのは、最大利益の追求ではなく〈関係〉の持続可能性であり、破局の回避こそが合理性の基準となる。合理性そのものを組み替えるこの視点に、本書の独自性が示される。
人新世的危機の時代に、人類文明の破綻を回避する普遍的秩序を問う。世界を真に世界たらしめる条件を探る、中国からの哲学。


【目次】

本書について――訳者によるまえがき

まえがき

はじめに

序章 天下による政治概念の再定義――問題、条件、方法
1. 政治主体としての世界
2. 最悪可能世界と最善可能世界
3. 政治の存在単位
4. 世界の内部化と世界主権
5. 関係理性
6. 政治の再出発点

第1章 天下概念の物語
1. 世界から始まる政治
2. 三層世界の天下
3. 配天
4. 制度設計
5. 無外
6. 家と天下の循環
7. 天命
8. 徳と和
9. 良い秩序はなぜ崩壊するのか?
10. 方法論としての天下

第2章 天下を内包した中国
1. 渦巻モデル
2. 天下の縮小版
3. なぜ中原を逐鹿するのか
4. 変を以て在る

第3章 天下秩序の未来性
1. 世界の歴史はまだ始まっていない
2. カントの問いとハンチントンの問い
3. 二つの外部性――「自然なもの」と「構築されたもの」
4. 境界と無外
5. 新天下の物質的条件
6. 新天下の辞典

訳者あとがき
原注

内容説明

いまわたしたちが「世界」と呼んでいるものは、真の世界ではない。それは、主権国家の利害に分断された集合体にすぎない。現行の国際秩序もまた、強国の力学に規定された非世界的な秩序であり、主権国家体制の従属物である国連も真に世界的な利益を代表しえない。グローバル化により相互依存が不可逆的なまでに深化した今日の世界に必要なのは、世界を一つの政治主体として成立させる原理、すなわち〈天下システム〉である。そこでは、近代政治的な友敵区分を超えて、〈天下〉―”天の下のすべて”を包摂する秩序が志向される。最優先とされるのは、最大利益の追求ではなく〈関係〉の持続可能性であり、破局の回避こそが合理性の基準となる。合理性そのものを組み替えるこの視点に、本書の独自性が示される。人新世的危機の時代に、人類文明の破綻を回避するための普遍的秩序を問う。世界を真に世界たらしめる条件を探る、中国からの哲学。

目次

序章 天下による政治概念の再定義―問題、条件、方法(政治主体としての世界;最悪可能世界と最善可能世界 ほか)
第1章 天下概念の物語(世界から始まる政治;三層世界の天下 ほか)
第2章 天下を内包した中国(渦巻モデル;天下の縮小版 ほか)
第3章 天下秩序の未来性(世界の歴史はまだ始まっていない;カントの問いとハンチントンの問い ほか)

著者等紹介

趙汀陽[チョウテイヨウ]
1961年、中国広東省生まれ。哲学者。中国社会科学院哲学研究所研究員、中国社会科学院大学哲学院教授

石井剛[イシイツヨシ]
1968年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は中国哲学、中国思想史。2008年東京大学大学院人文社会系研究科博士(文学)

円光門[マドミツモン]
1998年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程、日本学術振興会特別研究員。専門は国際政治学。東京大学法学部卒、同大学院法学政治学研究科総合法政専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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