出版社内容情報
このマンガはきっと、あなたを想像以上に多様なジェンダーの経験の中に投げ込む。ジェンダーについてのどんな理論もいったん忘れて、十人十色の語りに耳を傾けてほしい。自身も性や身体への違和感に悩んだ著者が、さまざまな性自認、性的指向をもつ市井の人々56人にインタビューし、その語りをマンガでいきいきと再現した。
「ジェンダーと性の違いは?」といったシンプルな問いを皮切りに、思春期の悩みや対処法、日常生活の喜びや障壁についてのリアルな語りが溢れ出す。それらは一つの「正しい」声にまとまることなく、ポリフォニーのまま、読み手を「ジェンダーとは?」という問いの先へと導いてくれる。
語りの魅力はニュアンスに宿るからこそ、語る人の表情や様子は細やかに描かれている。インタビューのテーマは、言葉や身体感覚の話題から、トイレや医療などの社会環境の問題まで、多岐にわたる。
本書は自らのジェンダーとアイデンティティを探し求めた著者の心の旅の記録でもあり、完成まで10年をかけて制作された。著者の出会った語りに魅了されつつ、新たな語りへの動機と勇気を刺激される、傑作ノンフィクション・コミック。
『ワシントン・ポスト』紙で2022年のグラフィック・ノベル部門ベスト10入選。
『ブックリスト』誌で2022年のグラフィック・ノベル部門ベスト10入選。
【目次】
内容説明
マンガで読むジェンダーと生活の語り。『ワシントン・ポスト』紙が2022年のグラフィック・ノベルBest10に選出するなど高く評価されたノンフィクション・コミックの日本語版。
目次
自分をどう称すればいいか、どうすればわかるんだろう…
女性性
男性性
人種
表現
身体感覚
性ホルモン
医療
言葉
見える・見ない・見られない
人間関係
住居
トイレ
クィアコミュニティ
築いていくもの
著者等紹介
ユーイング,レア[ユーイング,レア] [Ewing,Rhea]
イラストレーター・画家、サイエンス・コミュニケーター。ウィスコンシン大学マディソン校で美術を学び、BFAを取得。科学者やNPOのサイエンス・コミュニケーションのためのイラスト制作に携わる傍ら、性的マイノリティとしての活動や発信も行い、本書の原書であるFINE:A Comic About Gender(Liveright/W.W.Norton、2022)をはじめとするコミックや絵本、絵画を制作し発表している。カリフォルニア州在住
齋藤慎子[サイトウノリコ]
英日・西日翻訳者、ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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