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出版社内容情報
1931年にオーストリアのウィーンに生まれたルート・クリューガーは、母親とともに強制収容所に移送されたとき、まだ10歳だった。戦後も45年を過ぎ、彼女は〈生き残り〉としての闇を抱えながら、またそのトラウマを乗りこえようとして、生きつづけるために、過去の記憶に問いかけた。
ナチスに併合されたウィーンの子供時代、アウシュヴィッツ=ビルケナウで年齢を3歳ごまかしてガス室送りをまぬがれたこと、死の行進の途上、母親といっしょに脱走したこと、戦後のドイツとアメリカでの日々…
従来の「ホロコーストもの」とはスタイルを異にして、現在と過去を往還しながら書かれた本書は、フェミニズム的視点も盛りこみながら、新たな感動の質をわれわれにあたえてくれる。同時代を生きるひとりのユダヤ人女性が書き上げた新しい自伝文学が、ここに誕生した。
内容説明
1931年にオーストリアのウィーンに生まれたルート・クリューガーは、母親とともに強制収容所に移送れたとき、まだ10歳だった。戦後も45年を過ぎ、彼女は“生き残り”としての闇を抱えながら、またそのトラウマを乗りこえようとして、生きつづけるために、過去の記憶に問いかけた。ナチスに併合されたウィーンでの子供時代、アウシュヴィッツ=ビルケナウで年齢を3歳ごまかしてガス室送りをまぬがれたこと、死の行進の途上、母親といっしょに脱走したこと、戦後のドイツとアメリカでの日々…。従来の「ホロコーストもの」とはスタイルを異にして、現在と過去を往還しながら書かれた本書は、フェミニズム的視点も盛りこみながら、新たな感動の質をわれわれにあたえてくれる。同時代を生きるひとりのユダヤ人女性が書き上げた新しい自伝文学が、ここに誕生した。
目次
第1部 ウィーン
第2部 収容所(テレージエンシュタット;アウシュヴィッツ=ビルケナウ;クリスティアンシュタット(グロース=ローゼン))
第3部 ドイツ(逃亡;バイエルン)
第4部 ニューヨーク
エピローグ ゲッティンゲン
著者等紹介
クリューガー,ルート[クリューガー,ルート] [Kl¨uger,Ruth]
1931‐2020。1931年ウィーン生まれのユダヤ人。1942年9月、10歳のとき母親とともにテレージエンシュタット強制収容所に収容され、44年5月にアウシュヴィッツに、その後さらにクリスティアンシュタットに移される。1945年2月、三度目の移送のさい母とひとりの少女とともに脱走に成功した。戦後レーゲンスブルク大学で哲学、歴史を学び、1947年秋、母とともにアメリカに移住。ニューヨークで英文学、のちに図書館学、バークレーでドイツ文学を修め、カリフォルニア大学アーヴァイン校などでドイツ文学を講じた。クライスト、レッシングの専門家として高名。本書『生きつづける』で1993年グリンメルスハウゼン賞、ラウリス文学賞、カシュニッツ賞などを受賞した
鈴木仁子[スズキヒトコ]
1956年岐阜県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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