「絶滅の時代」に抗って―愛しき野獣の守り手たち

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「絶滅の時代」に抗って―愛しき野獣の守り手たち

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622097105
  • NDC分類 480.79
  • Cコード C0040

出版社内容情報

野生動物をどうまなざすか考えることは、わたしたちがどう振る舞うかを考えること。価値ある資源か、御しがたい厄介者か、はたまた守るべき隣人か。異なる価値観に翻弄されつつも、愛しき野獣を守ろうとした者たちの奮闘の歴史が、本書の主題である。
これは、常識変遷のストーリーでもある。ほんの250年前、進化理論は影も形もなく、絶滅の概念さえおぼろげだった。ほんの100年前は、野生動物保護は狩猟のために行うのであって、オオカミやタカなどの捕食動物は駆除すべき害獣だった。そして、世界初の絶滅危惧種保護法が米国で成立したのが約60年前。それ以来、国際的な保護の機運が広がり、いまや「豊かな生物多様性の価値」は常識となりつつある。
このような変化は、科学の発展によるところも大きい。だが、思想を深めた者、法に訴えた者、政治に働きかけた者、そして市民に広くよびかけた者なしには、決してありえなかったはずだ。レイチェル・カーソンやジュリアン・ハクスリー、アルド・レオポルドやウィリアム・ホーナデイなど、挫折や対立をものともせず「行動した者」たちが、今の常識を作ってきた。
自然保護活動には、解決を待つ難題が山積みであり、昔も今も近道はない。先人たちや、今まさに現場にいる人々の奮闘を記した本書が羅針盤となり、これからも続く生物多様性保全の進展を導くだろう。

内容説明

生物多様性保全が今のかたちになるまでの、奮闘の歴史。米環境NGOシエラ・クラブ2021年度レイチェル・カーソン賞受賞作。

目次

序章 イソップのツバメ
第1章 動物を名づけた植物学者
第2章 剥製師とバイソン
第3章 猛女とタカ
第4章 森林管理官と緑の炎
第5章 教授と不死の妙薬
第6章 ワシとツル
第7章 象牙の塔を出た科学者
第8章 サイとコモンズ
第9章 多数を救う少数
終章 ホモ・アンフィビウス

著者等紹介

ナイハウス,ミシェル[ナイハウス,ミシェル] [Nijhuis,Michelle]
1974年生まれ。アメリカの科学ジャーナリスト。専門は保全生物学と気候変動。長年寄稿している『ハイ・カントリー・ニュース』誌ではシリーズのConservation Beyond Boundaries(国境を越えた保全)の編集長を務める。また、『アトランティック』誌ではプロジェクト編集者として、Planetのコーナーと、シリーズLife Up Closeのディレクションを担った(2017‐2023)。ジャーナリストとしての業績で、AAASカヴリ科学ジャーナリスト賞を二度受賞している(2006、2012)

的場知之[マトバトモユキ]
翻訳家。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科修士課程修了、同博士課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
ふむ2025/02/12

呑司 ゛クリケット“苅岡

0
自然保護に眼差すことはそんなに昔からの話ではない。が、この100年で絶滅した生物は途轍もなく多い。この著作のバッファロー、オーデュボン協会、公共信託物、アメリカシロツル、ベニヘラサギ、保護区、生物多様性条約などの話は日本人にはピンと来ない。日本狼、日本カワウソ、トキなど馴染みのある生物が登場するともっと身近に感じることができると思った。2024/09/19

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