出版社内容情報
「週末のバーベキューが雨で台なしになる確率は?」「買い物のレジ待ちで早く進む列を見分けるには?」「パーティーを抜けるベストなタイミングは?」――こうした身近な問いをもとに、数式をほとんど使わずに、数学者や統計学者の考え方の勘どころを伝授する実用的数学入門。「構造」「ランダムさ」「情報」の3つのパートごとに解説する。著者は、コロナ危機時に正確な情報発信で話題となった英ブリストル大学数学科の情報理論教授。
「3つのパートで採り上げる数学のツールキットを身につければ、世界の変化の根底にある構造的原理を理解し、その伝えられ方を支配するランダムさと不確かさを認識し、正しい情報と嘘の情報を区別できるようになるだろう。(略)10年後にどんなニュースが世間を席巻しているかを予測するのはほぼ不可能だが、このツールキットを身につければ、どんなニュースが来てもそれを合理的な形で分析して、シグナルとノイズを峻別する力を高めることができる」(「はじめに」より)
内容説明
株価の値動きからコロナ・ワクチンの効果測定まで―。身近な事例を通してフェルミ推定、ベイズの定理、ゲーム理論などの考え方が身につく実践的数学講座。
目次
1 構造(図は口ほどにものを言う;おおまかにとらえる;対数を駆使する;規則に従う)
2 ランダムさ(データはランダムである;命に関わる統計;陽性か陰性か;オッズと傾向)
3 情報(情報にはパワーがある;酔っ払い、待ち行列、ネットワーク;測るための手段;ゲーム理論)
4 教訓(過ちから学ぶ)
著者等紹介
ジョンソン,オリヴァー[ジョンソン,オリヴァー] [Johnson,Oliver]
英ブリストル大学数学科の情報理論教授。ケンブリッジ大学統計研究所の研究員も務めた。BBC「ラジオ4」にしばしば出演し、“スペクテイター”に寄稿。その発言は“タイムズ”“ガーディアン”“デイリー・テレグラフ”“ニューヨーク・タイムズ”などに引用されている。X(旧ツイッター)にて、数学、音楽、贔屓のサッカー・チーム、アストン・ヴィラFCについて発信している。ブリストル在住
水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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