コルチャクゲットー日記

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  • サイズ 46判/ページ数 216p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622096603
  • NDC分類 989.85
  • Cコード C0022

出版社内容情報

「子どもの権利」を訴えた教育者、医師、作家であり、1912年から孤児院「ドム・シェロト」の院長として独創的な教育実践を次々に編み出したヤヌシュ・コルチャクは、ナチ・ドイツ占領下でもワルシャワ・ゲットーで孤児院の運営を続け、200名近くの子どもと共に日々を生きた。本書はその最後の三か月、1942年5月から8月4日に刻まれた日記である。
〈子どもたちはふらふらしている。正常なのは子どもたちの外見だけだ。その下には、疲労、嫌気、怒り、反抗、猜疑、恨み、恋しさが潜んでいる〉
〈生まれること、そして生きることを学ぶことは大変なことだ。わたしにはもっと簡単な問題、死ぬことが残されている(…)これが最後の一年か、ひと月か、あるいは一時間か? わたしは意識がしっかりした状態で死にたい。子どもたちにどのように別れを告げるべきかはわからない。言いたいことはこれだけだ、君たちには道を選択する自由がある、と〉
ゲットーの壁の内部に40万人ものユダヤ人が閉じ込められていた超過密社会の中で、飢餓や死への恐怖や多くのストレスを抱えながら、コルチャクは、自伝的回想や創作、日々の観察、心の動き、死についての考察などを試みる。それはおのずとコルチャクの思考の総決算になり、収容所体験とは違ったホロコースト文学にもなった。
最後となる日記を書き上げた翌1942年8月5日、ゲットー一掃作戦によって、コルチャクは子どもたち約200人らと施設から5キロほどの道のりを行進し、そこからトレブリンカ絶滅収容所行きの列車に乗り、そのまま帰らぬ人となった。

内容説明

「子どもの権利」を訴えた教育者、医師、作家であり、1912年から孤児院「ドム・シェロト」の院長として独創的な教育実践を次々に編み出したヤヌシュ・コルチャクは、ナチ・ドイツ占領下でもワルシャワ・ゲットーで孤児院の運営を続け、200名近くの子どもと共に日々を生きた。本書はその最後の三か月、1942年5月から8月4日に刻まれた日記である。

目次

日記 一九四二年五月‐八月四日

著者等紹介

コルチャク,ヤヌシュ[コルチャク,ヤヌシュ] [Korczak,Janusz]
本名Henryk Goldszmit。1878年もしくは79年、ポーランド、ワルシャワのユダヤ人の家庭に生まれる。ロシア帝政下のワルシャワ帝国大学で医学を学び医師免許を取得、1905年からベルソン=バウマン記念小児科病院で医師として勤務。1912年から孤児院「ドム・シェロト」の院長として独創的な教育実践を次々に編み出した。学生時代から執筆活動にも取り組み、1900年から「ヤヌシュ・コルチャク」の筆名を用いた。ナチ・ドイツ占領下もワルシャワ・ゲットーで孤児院の運営を続けたが、1942年8月、ゲットー一掃作戦の最中にドム・シェロトの子ども約200人らとともにトレブリンカ絶滅収容所行きの列車に乗り、そのまま帰らぬ人となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

60
「子供の権利」を訴える等、当時としては先進的な考えをしていたコルチャック氏。だが1942年8月5日、かのトレブリンカ絶滅収容所に送られ、帰らぬ人となった・・・。彼の最後の執筆物であった本書へ綴られるのは家族への惜しみない感謝と惜別、自伝である。その内容から遺書のようにも思えるだろう。だが偶に溢される愚痴や執筆への意欲は希望を失わずに生きようとした個人としての「日記」だと分かる。だからこそ、記述が8月5日が近づく度に胸が締め付けられるようだった。特に終章10は『普通の人々』を思い出し、ますます、遣る瀬無い。2024/02/23

つちのこ

42
近藤二郎著『コルチャック先生』でもゲットー日記を取り上げているが、食料が窮乏し病気が蔓延する劣悪な環境下でのホロコーストの悲惨な記述部分を中心に切り取っており、編集は断片的。その意味ではコルチャクの思想や人間像には迫れておらず不十分。しかし完訳版といえる本書の全文を読んだことで、文学者コルチャクの非凡な才能と思想を形成する実像が見えてきた。欲望や夢、挫折や後悔といった日々悩む生身の人間としてのコルチャク像を知り、最期まで子供たちを守った人という、神話化された聖人君子のイメージを払拭することができた。2024/03/06

TTK

2
おばあちゃんはよく、わたしにレーズンをくれるとき、こう言ったものだった。「哲学者さん」 もうその頃には、世界を作り直すという大胆な計画を、わたしはこっそりとおばあちゃんに打ち明けていたのだろう。それは単に「お金を全部捨ててしまう」という、それ以上でも以下でもない計画だった。……わたしが解決しようとしていた問題は困難をきわめていたのだ。それは、中庭で一緒に遊ぶことが許されていなかった、不潔で、ぼろを着た、お腹を空かせた子どもたちのような存在をなくすためには、どうすればよいのかということだった。 p.122024/02/17

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