アルツハイマー病研究、失敗の構造

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アルツハイマー病研究、失敗の構造

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622096290
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0045

出版社内容情報

科学によってアルツハイマー病を克服するためには、まずこの現状を見直さなければならない。インサイダーだけが知る、袋小路に陥ったアルツハイマー病研究分野の今。
「私たちはアミロイドのみのルートを通ってアルツハイマー病の治療薬を追い求めてきたために、多くの時間を失った。たぶん10~15年は無駄にしてきただろう」(本文より)。
実績ある科学者が、アカデミズム・製薬産業・関係官庁三つ巴の迷走の驚くべき裏事情を明かす。良心的な告発の書であり、アルツハイマー病についての直近数十年間の認識じたいを根本から問い直す一冊。

内容説明

一つの仮説に賭けてしまったこの分野の科学の現状。直近数十年の認識自体を問い直す、真摯な総括と告発の書。

目次

1 初めに何があったのか(患者と家族、市民にとってのアルツハイマー病の歴史;医師にとってのアルツハイマー病の歴史;科学者にとってのアルツハイマー病の歴史;謎が解けた!アルツハイマー病研究を変えた四つの発見)
2 夢の治療薬はどこへ行った?(アルツハイマー病病理モデル構築の試み)
3 両刃の剣(国による基礎生物医学への支援;製薬・バイオ産業;モデルの検証と、その無惨な結果;アルツハイマー病とは何だろうか?)
4 では、ここからどうする?(老化の生物学から始めよう;アルツハイマー病の新しいモデルをつくる;研究戦略の多様化を図る;関連機関のあり方を見直す)

著者等紹介

ヘラップ,カール[ヘラップ,カール] [Herrup,Karl]
ピッツバーグ大学医学校神経生物学教授。香港科技大学生命科学教授(兼任)。1974年、スタンフォード大学にてPh.D.(神経科学)を取得。ハーバード・メディカルスクールとバーゼル分子生物医学研究所神経薬理部門で博士研究員を務めたのち、イエール大学ヒト遺伝学部門助教(1978‐1984年)、同准教授(1984‐88年)、ハーバード・メディカルスクール神経生物学部門准教授(1988‐92年)などを経て、1992年にケース・ウェスタン・リザーブ大学メディカルスクール神経学科・神経学部門(および、同大学病院、在クリーヴランド)の教授となり、1999-2005年には同大学アルツハイマー病研究センターのディレクターを務めた。北米神経科学学会員。ピッツバーク在住

梶山あゆみ[カジヤマアユミ]
東京都立大学人文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゃれら

16
父はアルツハイマーと診断されていた。祖母は今考えると老人性痴呆の典型的な言動をしていた。遺伝のことを考えると自分にとっても極めて深刻なテーマでずーっと興味を持って話題を追っていた。そこへ、アミロイドカスケード仮説が行き詰まっているというトピックを知り、なのにそれを標的にした新薬が(ほとんど効かないのに)認可され、そして本書が登場した。脳にアミロイドがたくさんあってもボケない人がいる、とかいろいろ衝撃的な事実が書かれている。なぜ起こるのかが究明されていない病気に効く薬なんて開発されるわけはないよねえ。2024/06/10

kitten

11
図書館本。この秋は認知症や介護の本をたくさん読んできたが、この本が一番強烈。今まで主流で研究されていたアミロイドβやタウだけでアルツハイマーがわかる訳はない、とのこと。今までの研究がすべて無駄という訳ではないが、原点に戻ってやり直せ、と。うーん。学術的なところはかなり難解で、私にはどこまで正しいのかわからないところもあるが、アミロイドカスケードの理論から作られた薬がのきなみ失敗しているのは事実だし、今年承認された新薬も、決して夢の新薬ではない。果たして、研究者はこの大きな失敗を認めて方針転換できるのか?2023/10/31

人生ゴルディアス

8
別の本でもアミロイドカスケード仮説について批判されていて、本書が新刊に並んでいて手に取ってみたが、認知症患者の脳を調べたらプラークだらけ⇒プラークのたんぱく質をコードする遺伝子がダウン症の原因遺伝子と共通⇒マウスにプラークを増殖させたら認知機能が低下⇒アミロイドワクチンによってプラークを除去したら認知機能改善⇒パーティー! という一連の研究の成功が出そろう頃には、権威や産業構造が固まってしまっていて、誤ったKPIをもう誰も変えられなくなっていた、みたいな感じか。前世代が死に絶えるのを待つしかなさそう。2024/01/18

belier

5
アミロイドプラークをアルツハイマー病の主な原因とするのは誤りかもしれないという本は以前も読んだことがあるが、著者は具体的にそれを論証している。この仮説に拘り続ける研究機関、製薬業等への痛烈批判の書でもある。素人にも著者の主張は説得力があった。だが正しいかどうか判定できるわけでなく、もしかすると医学界の異端児のひがみかもしれないと思いもした。で、認証された抗アミロイドβ抗体新薬の最新記事を調べると、多くの人の治療が期待できる薬ではないと。よってこの本は信用してよさそう。でも医学への信頼はやや薄れてしまった。2023/11/05

takao

3
ふむ2024/05/07

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