出版社内容情報
ハワイとオーストラリアの津波学者ふたりが、海洋学、生物地理学、歴史学、地質学、考古学などの科学的な知見と、日本の「稲むらの火」をはじめとした世界各地の口承文芸、歴史的記録を組み合わせて、津波の世界を深く鮮やかに描く。400人以上の津波生存者へのインタビューに基づく物語とともに編まれた、壮大な津波の世界史。読み物として面白く読め、防災の知識も身につく一冊。
内容説明
ハワイとオーストラリアのベテラン研究者が、日本を含む古今東西の事例をもとに語る津波の世界史。
目次
第1章 消えた灯台
第2章 稲の束と海の深さを結びつけた奇妙な曲線
第3章 過去からの声
第4章 太平洋の玄関口(とその先)における世界最古の津波犠牲者
第5章 リツヤ湾の怪物
第6章 淡水津波の危険性
第7章 津波とアメリカ海軍
第8章 アラスカを襲った魔の金曜日
第9章 世にも不思議な本当の話
第10章 メガシャークネード
第11章 バゲットに救われた命
第12章 1755年、リスボン―売春宿が受けた恩恵
第13章 ストレッガ海底地すべり―国民投票なきブレグジット
第14章 1960年、チリ―あなたのために地球は動いた?
第15章 ボクシング・デーの悲劇―21世紀の世界最悪の災害
著者等紹介
ゴフ,ジェイムズ[ゴフ,ジェイムズ] [Goff,James]
オーストラリア・シドニーのニューサウスウェールズ大学(UNSW)名誉教授(津波研究)、イギリス・サウサンプトン大学客員教授。2016年まで、PANGEA(古生物学・地球生物学・地球史資料)研究センターの副所長と本務校のオーストラリア太平洋津波研究センターの所長を歴任
ダッドリー,ウォルター[ダッドリー,ウォルター] [Dudley,Walter]
ハワイ大学ヒロ校の名誉教授(海洋地質学、海洋学)。同大学の海洋科学科・学科長、カラカウア海洋教育センターの所長を歴任し、同大で30年以上教授を務める。1994年に、津波被災者のジーニー・ジョンストンとともに「太平洋津波博物館」を設立し、現在は同館の科学諮問委員長
千葉敏生[チバトシオ]
翻訳家。早稲田大学理工学部数理科学科卒業
河田惠昭[カワタヨシアキ]
京都大学名誉教授。工学博士(京都大学)。現在、関西大学社会安全学部特別任命教授、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長。2007年国連SASAKAWA防災賞、2009年防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coldsurgeon
げんさん