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内容説明
「文学の現象学」を志向する厳密な方法論にもとづきながら、これはまたその背後に現代西洋文化にたいする危機意識をもった文明批判の書物である。ナチの神話と暴力による「尺度と価値」の崩壊、それにひきつづく不毛な「荒地」としての現代的情況。これに対抗して、本書は遠く中世を根拠地にとりながら、あらたな人文主義の旗のもとに知的迂回戦を展開している。デラシネの時代にあって、文学的伝統の根元を歴史的に証明した本書が、ゲーテ賞を得たことはきわめて当然のことといえよう。
目次
ヨーロッパ文学
ラテン中世
文学と教育
修辞学
トポスとトポス論
女神「自然」
隠喩法
文学と修辞学
英雄と支配者
理想的景観
詩と哲学
詩と神学
詩神ムーサイ
古典主義
マニリスムス
象徴としての書物
ダンテ
エピローグ
著者等紹介
クルツィウス,E.R.[クルツィウス,E.R.] [Curtius,Ernst Robert]
1886‐1956。ドイツの文学・文明批評家にして、ロマン語文学研究の権威
南大路振一[ミナミオオジシンイチ]
1923年京都市に生れる。1951年京都大学文学部卒業、ドイツ文学専攻。大阪市立大学名誉教授。2017年歿
岸本通夫[キシモトミチオ]
1918年福岡県に生れる。1941年東京大学文学部卒業、言語学専攻。1991年歿
中村善也[ナカムラゼンヤ]
1925年福井県に生れる。1949年京都大学文学部卒業。西洋古典文学専攻。1985年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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