出版社内容情報
F・ベイコン以来の長い伝統を誇るイギリス・エッセイ文学の完成者として知られるチャールズ・ラム。その作品は『エリア随筆集』正・続2作に輝き、わが国の英文学者にも最も愛されてきた。
「一種の象眼細工のような趣」(戸川秋骨)、「極めて精緻な用意を以て成る……技巧の神」(平田禿木)、「天下無類の書物」(林達夫)、「至芸の文体」(平井正穂)--これらの賛辞に埋め尽くされた作品は、逆に読者を寄せ付けなくしているのではないだろうか。
〈自身が事務机となり、机が私の魂の中に食いこん〉だ、30余年にわたるサラリーマン生活の余暇に書きためられたエッセイ、それが『エリア』でもある。
〈花の都ロンドンで、私はサラリーマン〉を一途に勤めあげた、ラムの日々のつぶやきの結晶が、この作品でもあるのだ。
内容説明
情緒とユーモアに富むロンドンっ子ラム。英エッセイ文学の精華“エリア”正続から精選。
目次
南海商会
除夜
ヴァレンタイン・デイ
私の近親
初めての芝居見物
現代の女性尊重
食前感謝の祈り
幻の子供たち―夢物語
煙突掃除人の讃
豚のロースト談義
H―シャーのブレイクスムア
書物と読書についての断想
懐しのマーゲイト通いの船
年金生活者
婚礼
古陶器
著者等紹介
ラム,チャールズ[ラム,チャールズ] [Lamb,Charles]
1775‐1834。イギリス・ロンドンのエッセイスト。筆名エリアElia
山内義雄[ヤマウチヨシオ]
1905‐1968。愛媛県生れ。東京大学文学部英文科卒。明治大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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