出版社内容情報
いまもっとも参照されるべき思想家として挙げられる、ハンナ・アーレント。その思考の核心が「複数的な人間的生」にあることを見定め、アーレントの哲学を明らかにする。
ひとが複数で生きるということは、政治的な課題とされてきたが、考えることも、知覚することも、意志することも、複数性なしにはなしえない。
生のあらゆる場面ですでに生きられていながら認識されることのない、人間の生の複数的な構造。それを明確に捉えたアーレントの哲学的探求とは何か。
『活動的生』と『精神の生』の読解を軸に、いまだ潜在的であるアーレントの哲学の全体像を明らかにし、尽きせぬその可能性を開示する。
内容説明
いまもっとも参照されるべき思想家として挙げられる、ハンナ・アーレント。その思考の核心が「複数的な人間的生」にあることを見定め、アーレントの哲学を明からにする。ひとが複数で生きるということは、政治的な課題とされてきたが、考えることも、知覚することも、意志することも、複数性なしにはなしえない。あらゆる場面ですでに生きられていながら認識されることのない、人間の生の複数的な構造、それを明確に捉えたアーレントの哲学的探求とは何か。『活動的生』と『精神の生』の読解を軸に、いまだ潜在的であるアーレントの哲学の全体像を明らかにし、尽きせぬその可能性を開示する。
目次
序論
第1部 行為・政治・世界―『活動的生』の哲学(行為;政治;世界)
第2部 現象・思考・意志―『精神の生』の哲学(現象;思考;意志)
結論
著者等紹介
橋爪大輝[ハシズメタイキ]
1989年生。東京外国語大学外国語学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、山梨県立大学人間福祉学部講師。専攻は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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