絵画は眼でなく脳で見る―神経科学による実験美術史

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絵画は眼でなく脳で見る―神経科学による実験美術史

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622090809
  • NDC分類 702
  • Cコード C1071

出版社内容情報

ダヴィンチをあげるまでもなく、科学と美術の親密性は高い。本書は古代から東西の宗教画・現代美術まで、科学画像の歴史をたどり、ニューロ・サイエンス(神経科学)を基盤とする「実験美術史」の構築に向かう軌跡を描く。具象画を描く盲目の画家の脳の働き。レネサンス期の人体解剖図を現代医学から見てわかること。視線を誘導するよう仕組んでいたカラヴァッジョの絵…。人間の知覚と美の関わりを探る。カラー豪華版。

内容説明

ミケランジェロ、光琳…。作品を見るときに作動する人の神経メカニズムには普遍性がある。視覚・記憶・情感の生物学的しくみを追究する科学との協働が明かす、造形の内側、美の秘密。

目次

第1章 美術あるいは芸術家と科学の親密性(どのような親密性があるのか;科学画像の種類―歴史的変遷と根源的な課題 ほか)
第2章 美術史には科学画像リテラシーが必要か?(二〇世紀における写真と美術の関係;光学機器による科学的調査と美術作品の研究)
第3章 ニューロサイエンスの観点から美術作品を見る(一九九〇年代からクローズアップされた美術と脳の関係;オーリャックの聖ジェロー像の眼のかがやき ほか)
第4章 美術史はニューロサイエンスと協働できるか?(ニューロサイエンス(神経科学)からの美術(美術史)へのアプローチ
美術史家デイヴィッド・フリードバーグの神経科学者との協働)
終章 実験美術史の試み(科学的調査や分析化学を取り込んだ実験美術史の可能性;ニューロサイエンスとともに歩む実験美術史の試み)

著者等紹介

小佐野重利[オサノシゲトシ]
1951年生、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、同大大学院人文社会系研究科教授。研究科長・文学部長を経て退職、現在、東京大学名誉教授、同大特任教授。マルコ・ポーロ賞(1994)受賞、イタリア連帯の星騎士・騎士勲位章(2003)およびイタリア星騎士・コメンダトーレ勲位章(2009)を受章。アンブロジアーナ・アカデミー(ミラノ)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

107
私の読解力の乏しさだろう、著者の意図を全く受止めきれずに読了する。従来の人文科学的な手法で美術作品に肉薄するのではなく、科学(特にニューロサイエンス)研究を踏まえて、脳がいかに芸術作品に反応するかに迫ろうとするのが著者の提唱する実験美術史だと言う。脳神経回路のボトムアップ・トップダウンの作用や体現的シミュレーション仮説の適用など、神経科学の原理を用いて美術作品への情動反応を研究した論文が紹介されている。でも、芸術作品に触れた「感動」を脳内の電気信号で説明することが、ちっとも楽しいとは思えないのだけれど…。2022/11/03

アキ

104
1990年代からニューロサイエンス(神経科学)を基盤とする実験美術史が盛んになってきている。美術作品の認知における視覚情報は、物体認識は腹側皮質視覚路、立体視や空間的な位置関係は背側皮質視覚路、運動視と色認識はそれぞれの分枝経路と並行分散処理がされる。モンドリアンのコンポジションの黒、白、赤、青、黄色は脳に最も感度が高く、垂直と水平の線が最も後頭葉が反応する。著者は、カラヴァッジョの絵画を見る際の眼球運動計測データの解析とfMRIでの認識や注意を司る脳領域の検討を、今後のテーマに研究中である。2022/05/28

くるぶしふくらはぎ

16
想像以上の学術書。読了挫折。絵画を眼で、理解分析ではなく愛でて、図書館に返却。2022/07/10

izw

7
絵画を見るということは、眼でみる画像だけでなく、脳で再構成されるイメージ、記憶・経験に左右される意味、というような絵画を如何に認識するか、というような内容かと思って読み始めたのだが、かなり異なった内容だった。最初は、科学画像という現実を映し出す画像から科学と芸術の関係を考察し、光学機器による絵画の調査、ニューロサイエンスと美術史の関係を論じたのちに、科学的調査や分析化学を取り込んだ「実験美術史」実験美術史の可能性、ニューロサイエンスとともに歩む実験美術史の試みを述べている。2023/03/26

Shori

3
「ニューロサイエンス(神経科学)を基盤とした実験美術史の構築」という壮大なテーマ。科学画像の限界(技術的/認識論的)を引きながら留保は必要としつつ、作品/作家の価値をより普遍的に位置付けられる可能性を感じた。ゴンブリッチやカンデルの著作も読みたい。2023/02/12

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