出版社内容情報
かつて大学で親しかった仲間が東海岸の大屋敷を共同で借り切って過ごす夏休み。アルコールとドラッグとセックスに溺れて、子供たちは放ったらかし。そこに超弩級の暴風雨が襲来し建物も電力もやられてしまう。
語り手イヴを含む12人の少年少女は無為無策の両親たちを見限り、幼い者たちを連れて迫り来る危機から脱出する。だが外に広がっていたのは黙示録のような混沌の世界だった。そして、壊滅的な状況で起こる出来事は、イヴの弟ジャックが持ち歩き「解読」している絵入り聖書物語をなぞり始める……
気候変動、経済格差社会、世代間の断絶という今ここにある現実を、子供たちの冒険譚とした、予言的で痛切ながら溌剌とした「気候フィクション」の名作。全米図書賞最終候補となり、「ニューヨーク・タイムズ」年間ベストテンに選ばれた。
内容説明
かつて大学で親しかった仲間が東海岸の大屋敷を共同で借り切って過ごす夏休み。アルコールとドラッグとセックスに溺れて、子供たちは放ったらかし、そこに超弩級の暴風雨が襲来し建物も電力もやられてしまう。語り手イヴを含む12人の少年少女は無為無策の両親たちを見限り、幼い者たちを連れて迫り来る危機から脱出する。だが外に広がっていたのは黙示録のような混沌の世界だった。そして、壊滅的な状況で起こる出来事は、イヴの弟ジャックが持ち歩き「解読」している絵入り聖書物語をなぞり始める…気候変動、経済格差社会、世代間の断絶という今ここにある現実を、子供たちの冒険譚として、予言的で痛切ながら溌剌とした「気候フィクション」の名作。全米図書賞最終候補となり、「ニューヨーク・タイムズ」年間ベストテンに選ばれた。
著者等紹介
ミレット,リディア[ミレット,リディア] [Millet,Lydia]
1968年ボストンに生まれカナダのトロントで育つ。アメリカ合衆国の小説家。現在はアリゾナ州の非営利団体“生物多様性センター”のスタッフライターでもある。1996年に少女の成長小説Omnivoresでデビュー。その後、政治風刺コメディやサイコ・スリラーなど多彩な作品を発表し、その完成度に高い評価を受け続けている。2010年の短篇集Love in Infant Monkeysはピュリッツァー賞最終候補。そして『子供たちの聖書』は、全米図書賞最終候補となり、「ニューヨーク・タイムズ」10Best Books of 2020にも選ばれている
川野太郎[カワノタロウ]
1990年熊本生まれ。早稲田大学文学研究科現代文芸コース修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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