アジアの多重戦争1911‐1949―日本・中国・ロシア

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アジアの多重戦争1911‐1949―日本・中国・ロシア

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  • サイズ 46判/ページ数 486p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622090359
  • NDC分類 220
  • Cコード C1020

出版社内容情報

本書は、中国における第二次世界大戦、国共内戦、日中戦争を、その相互関連のなかで記す通史である。それは大戦のなかの地域戦争(日中戦争)、地域戦争のなかの内戦と「入れ子」式になった多重戦争であり、各戦争を個別に扱う従来の語りでは本質をとらえ切れない。また世界の近現代史が戦争の歴史でもあった以上、軍事的分析は決して傍流ではない。俯瞰的な視点で日中米ソの史料を駆使し、軍事研究から歴史を捉えた意欲作。

内容説明

国共内戦、中日戦争、第二次世界大戦は別々の戦いではない。入れ子式に重なった一塊の「多重戦争」である。四か国語の史料を駆使し新たな歴史像を提示する。

目次

第1部 恐怖と野心―日本、中国、ロシア(序論―第二次世界大戦のアジアにおける起源;日本一九三一~三六年―ロシアの封じ込めと「昭和維新」;中国一九二六~三六年―混沌、そして天命の探究;ロシア一九一七~三六年―迫り来る二正面戦争と世界革命)
第2部 多重戦争―世界戦争のなかの地域戦争、地域戦争のなかの内戦(一九一一年、中国の長い内戦の始まり;地域戦争―日中戦争;世界戦争―第二次世界大戦;長い内戦の終幕;結論―地域戦争の序幕、世界戦争の終幕としての内戦)

著者等紹介

ペイン,S.C.M.[ペイン,S.C.M.] [Paine,S.C.M.]
アメリカ海軍大学校教授。1979年ハーヴァード大学卒業後、コロンビア大学国際公共政策大学院(国際関係論)とミドルベリー大学(ロシア研究)で修士号、コロンビア大学文理大学院(歴史学)で博士号を取得

荒川憲一[アラカワケンイチ]
1947年宮城県石巻市生まれ。一橋大学社会学部卒業。陸上自衛隊入隊、全国の一線部隊で勤務。その間に東洋英和女学院大学院社会科学研究科修士課程(社会人コース)を修了。一橋大学経済学博士。1等陸佐、防衛大学校教授を経て、至誠館大学現代社会学部教授

江戸伸禎[エドノブヨシ]
英語翻訳者。1980年愛媛県生まれ。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Satoshi

17
満州事変から中華人民共和国樹立までの間、アジアでは内戦、地域戦争、世界大戦が多重で繰り広げられた。太平洋戦争にてアメリカと死闘を繰り広げていた日本帝国軍であったが、その兵力の多くは中国大陸にて消費されていた。日本により徹底的に破壊された国民党軍は人民からもアメリカからも見放されて、共産党軍に打ち負かされた。日本の満州への投資を戦後回収したのはソビエトであり、国民党は戦勝国としての果実を得ていない。知らなかったことが多く、勉強になった。2023/08/04

MUNEKAZ

16
著者は米海軍大学校で教鞭をとる人物。20世紀前半の東アジア情勢を、中国の内戦→地域戦争(日中戦争)→世界大戦という3つの戦争の「入れ子構造」として描き出す(十五年戦争史観に近いでしょうか)。作戦レベルの勝利を求めて戦略を誤り、破滅を招いた日本への評価はかなり厳しいもの。ただ他の国に対してもその誤りを指摘しており、ロシア、蒋介石、アメリカと皆が自らの都合のみで事態を判断した結果、とてつもない血が流されたとしている。結局、共産中国の誕生というだれも予想しなかったオチは、現代に生きる我々に重くのしかかっている。2021/12/08

キミ兄

7
戦史が戦闘史ではなくちゃんと戦争史になっている。しかも各国の政治状況も背景につけて、クラウゼヴィッツの戦争は政治の延長という論をきちんと踏んでいる。この視点からアジアで起きた戦争を説明してくれている日本人にとってはありがたい本。結局この時点ではロシアが一番得をした。その後共産主義は崩壊したがそれはこの選択とは関係なく、イデオロギーの限界だった。これまでの日本からの目線での太平洋戦争史のもやもやを吹き飛ばしてくれる一冊。☆☆☆☆☆。2022/02/22

TK39

7
中華民国の建国から中国の共産化まで主に中国を舞台にいくつもの戦争が複合的に起きており、それらの戦争の目的などを繋ぎ合わせて読み解いていく。日本軍は全体戦略がなく、軍事戦略のみに焦点を絞り、結果として全てを失う。満洲のみの占領であれば、最終的には承認されていた(その後、どうなるかは別として)、日本軍が国民党軍を攻撃したことにより、戦力を弱体化させただけでなく、その政権基盤をも壊し、結果として中国の共産化を招いたなどなど極めて興味深い内容でした。 2022/01/28

八八

7
1911年から1949年までの東アジアにおける国際秩序を軍事史の観点から、日本、ソ連、中国という3つの地域大国の思惑が交差しぶつかり合い、やがて互いの思惑を超えた秩序が現出する姿を鮮やかに描く。筆者は、中国の内戦、地域戦争(満州事変・日中戦争)、世界戦争(第二次世界大戦)と3つの様相に切り分け、複雑な当該期を見事に整理し分析する。本著は近代東アジアの歴史を考える見取り図として、また、現在アジアの国際関係を考える上でも参考になるだろう。2022/01/02

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