青森1950‐1962―工藤正市写真集

個数:

青森1950‐1962―工藤正市写真集

  • ウェブストアに8冊在庫がございます。(2025年05月11日 17時59分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 432p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784622090205
  • NDC分類 212.1
  • Cコード C0072

出版社内容情報

工藤正市は1929(昭和4)年青森市生まれ、2014年に84歳で亡くなった写真家である。
生まれ育ち、一生を過ごした青森の風景と人々を仕事の合間に撮りつづけ、1950年代にいっときカメラ雑誌に投稿したほかはだれにも見せることなく、家族にすら知らせないまま一生を終え、没後になって家族が膨大なネガの束を発見。スキャンした画像をInstagramにアップしたところ世界的な反響を呼ぶようになった、ヴィヴィアン・マイヤーにも通じる「発見の物語」である。
それはよくある「昭和の懐かしい青森」みたいな記録写真でもなければ、1950年代に土門拳らが提唱したリアリズム写真による問題提起の試みでもなく、同時期に華々しい活動を展開した同郷の小島一郎のような、青森の厳しさを暗室作業によって演出する作家性を前面に出した写真でもなかった。
ただ、身の回りにある日常の小さな喜びや幸せや寂しさ哀しさの瞬間を切り取ること。それが地元の人間には「貧しさの強調」に見えたり、東京の写真界には「青森の貧しさが足りない」と映ったのかもしれない。そしてその根底には、いまでは想像もできない、かつての東北に対する東京人の強固な偏見、差別意識があったはずだ。「青森をこう見せたい」という地元の思いにも、「青森をこう見たい」という東京の先入観にも与せず、「どこにも属さなかった」工藤正市がみずから封印した写真群が、半世紀を経たいま甦る奇跡。
「この時代だから」でもなく、「青森だから」でもなく、ここにあるのは人間のいとなみそのものだ。時代を超え、場所を超え、工藤正市の写真は70年前も、いまも、70年後の未来にも変わることがないはずの、静かで、揺るぎない「ひと」を僕らに見せてくれる。
――都築響一(写真家・編集者)

内容説明

昭和30年代の青森で、人知れず奇跡の瞬間を撮り溜めていた写真家がいた。没後、発見されたフィルムの束。そこに写されていたのは、戦後の青森に生きる人々の日常の姿と、やがて失われる情景への思慕にみちた、故郷を愛する写真家のまなざしである。残されたプリントとフィルムから一挙366点を収録。写真家の写真雑誌の入選作をたどる略歴を付す。青森市街の撮影ポイントを示す地図を掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツキノ

23
2021年9月発行。工藤正市(1929-2014)による昭和三十年代の青森の白黒写真。たしかにそこに人がいて、生きている。そんな息遣いが聞こえてくる。娘さんによる文章、撮影ポイント地図(1955年の青森市街)もいい。見ることができてよかった本。2021/12/17

あきあかね

20
 工藤正市氏のことはこれまで存じ上げなかったけれど、生まれ育った青森の街の人びとを撮り続けたスナップ写真は、雪景色であってもどこか温もりが感じられる。入江泰吉の奈良や植田正治の鳥取のように、工藤にとっての「青森」は自身の中の一部の如く、終生切り離せられない存在なのだろう。連なるりんご屋の店先や小雪の舞う中の角巻の女性など青森らしい写真もあるが、多くは子どもたちの笑顔のように、どこの地であっても共通する普遍的な人びとの営みが写されている。景色だけという写真は皆無で、どの写真にも人物が写っていて、あたたかい。2023/04/17

くさてる

20
昭和の青森、市井のひとびとの日常風景。わたしは行ったことも無ければ縁もない土地の、まるで外国の風景のようにも思える知らない時代の写真。けれど、不思議なほど惹きつけられるものがあった。働く人々、遊ぶ子供たち、休む老人、笑う女性。いい写真がいっぱいあります。2022/06/12

さな

10
没後に娘さんがネガを発見しインスタグラムで発表、評判になり、発行に至ったという写真集。知らない時代と風景なのに物凄く郷愁を誘われ、胸が熱くなる。私たち雪国の人間は同じ雪国というだけで仲間だと思いがちで(持論)、写真の青森は知らない土地だけど、まるで私の古里のようにも感じられるのです。2021/11/26

沢山の知恵と勇気をくれた本に感謝を

6
歴史的資料としても良いし、それを差し引いても、良い瞬間を切り取るなぁと思う。白黒だから良いんだろうなと思う。カラーだったら、資料としては価値が上がっただろうけど、モノクロだからこそ、クロッキーの絵みたいな良さがある。市場で物を売りに来てる女性2人が話をしてる写真が特に良い。なんか、それぞれの性格がすごく出てて、マンガみたい。2022/05/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18410212
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品