内容説明
科学的探求はどのように行なわれ、科学知識はどのように形成されていくのか。デヴォン紀の概念確立までの約10年間の論争を緻密な分析と豊穣な物語的叙述によって再構成した、稀代の事例研究。
目次
第1部 舞台を設定する(歴史的顕微鏡のもとでの科学研究;ジェントルマン的討論の闘技場;地球を解き明かす)
第2部 プロットの展開(序幕 グレイワッケを解きほぐす;論争が公のものになる;漸移系を飼い馴らす;真価が問われるデヴォンシャー;解釈をめぐる工作;議論の方向を変える;衝突する大著;再生するデヴォン系;大陸を征服する;合意をつくりだす;自然化されたデヴォン系)
第3部 行動の分析(論争の形状;自然的知識の形成)
付録
著者等紹介
ラドウィック,マーティン・J.S.[ラドウィック,マーティンJ.S.] [Rudwick,Martin J.S.]
1932年生まれ。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで学び、1958年に地質学の博士号を取得。腕足類の研究から出発したが、次第に研究の力点を科学史に移す。カリフォルニア大学サンディエゴ校教授をつとめたのち、1998年に同大学を退職しイギリスに戻る。現在はカリフォルニア大学名誉教授、ケンブリッジ大学科学史・科学哲学科所属の研究員
菅谷暁[スガヤサトル]
1947年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程退学。科学史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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