「第二の不可能」を追え!―理論物理学者、ありえない物質を求めてカムチャツカへ

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「第二の不可能」を追え!―理論物理学者、ありえない物質を求めてカムチャツカへ

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  • サイズ 46判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622089346
  • NDC分類 459.9
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「いまや、物質のとりうる形態の数は、無限になった。」凄腕の理論物理学者とその仲間たちが、物質科学の新たな可能性を追う。「ペンローズ・タイル」のこのうえなく魅惑的な幾何学に触発されて著者たちが考案したのは、禁じられているはずの対称性をもつ、新しい形態の物質──名付けて、「準結晶」──の理論だった。
準結晶のコンセプトは単純で美しく、その意義はいまだに計り知れない。ゆえに著者たちの探究はとんでもない熱量のプロジェクトへと発展していく。幾何学、物性物理学、鉱物学、etc. etc. を渡り歩いてカムチャツカに至り、その旅路の先は宇宙へも通じていて……まさに「ありえない」ような知的アドベンチャー。
30年がかりの研究全体を貫いているのは、リチャード・ファインマンの薫陶を受けた著者が指針とする、「第二の不可能」への挑戦である。本書では不可能を可能にするような優れた科学者たちが、プロフェッショナルならではの離れ業を連発する。不可能に挑む研究は、最高に面白いのだ。上質な研究のスリルと興奮を凝縮した胸躍る科学ノンフィクション。

内容説明

凄腕の理論物理学者とその仲間たちが物質科学の新機軸を追い、幾何学、物性物理学、鉱物学、etc.etc.を渡り歩いてカムチャツカに至る、「ありえない!」ようなサイエンティフィック・アドベンチャー。

目次

第1部 不可能を可能にする(ありえない!;ペンローズのパズル;抜け道を見つける ほか)
第2部 探索が始まる(自然はわれわれの鼻をあかしているのか?;ルカ;準年おめでとう ほか)
第3部 なにがなんでもカムチャツカへ!(見失う;見つかる;九九パーセント ほか)

著者等紹介

スタインハート,ポール・J.[スタインハート,ポールJ.] [Steinhardt,Paul J.]
1952年生まれ。現在はプリンストン大学のアルベルト・アインシュタイン記念教授として物理学部門と天体物理学部門の両方に所属。おもな専門は宇宙論、物性論、プリンストン理論科学センターの創設者であり、そのディレクターも長年務めた(2007‐2019)。1980年代に宇宙のインフレーション理論を最初期に開拓したことで著名であり、その功績により、アラン・グース、アンドレイ・リンデとともに2002年のICTPディラック賞を受賞している。インフレーションのほかにも、サイクリック宇宙をはじめとする宇宙モデル、宇宙背景放射、重力波、ダークエネルギーなどをめぐる先駆的理論研究を次々に手掛けた。凝縮系物理学においては本書で語られている準結晶の研究で大きな功績があるほか、種々のフォトニック材料の理論研究も進めている

斉藤隆央[サイトウタカオ]
翻訳者。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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naotan

15
ファインマン先生の名前に惹かれて購入し、2020年の大晦日に読み終えました。硬そうな外見に反して中身は読みやすく、世界有数のスペシャリストたちを巻き込みながら、この世にありえない物質を探し求める冒険譚! とても面白かったです。2020/12/31

Hiroo Shimoda

6
準結晶を巡る、まさに大冒険。時間をかけ、学問領域の壁を越え、多くの批判を超え、遂にはカムチャッカまで辿り着く。意志の強さに脱帽する。2021/12/12

パン太郎

3
理論物理学者がありえない物質を求めて、ついにはカムチャッカまで行ってしまうという映画のようなノンフィクションです。重鎮に否定されようと、ソビエト時代の面倒な人にぶつかろうと、どこまでもめげないところが立派。まさに山あり谷あり、そして‥。 2021/03/04

鴨長石

2
論理的に絶対不可能なこと=「第一の不可能」に対して経験的にほぼ100%無理=「第二の不可能」。理論物理学者の著者にとっての第二の不可能である自然の準結晶を求めてカムチャッカまで探索しに行くという冒険譚である。第二の不可能をひっくり返すにはサバイバル生活も厭わないほどのエネルギーが必要だということだ。その一方で、第二の不可能に挑みながらそれを覆すことが叶わないまま消えていった無数の科学者に思いを馳せずにはいられない。2022/03/31

ss0999q

2
不可能言われた準結晶を探して数式、合成のみならずカムチャッカのフィールドワークまで広げるアドベンチャー。 理論物理学の狭い分野だけではなく、幾何学、鉱物学、宇宙まで様々な分野にまたがる知を結集していくのは、研究とはこうありたいと思わせてくれる。 心に感銘を受けたのは 『神様はあからさまに意地悪ではないとしても気まぐれ』 『第一に重要なのは自分を欺いてはならないということです。自分は一番欺きやすい人間なのです。』 高校生や大学生がぜひ読んだほうがいい一冊。2020/11/30

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