絵の幸福―シタラトモアキ論

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絵の幸福―シタラトモアキ論

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  • サイズ A5判/ページ数 178p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622089322
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C1071

出版社内容情報

幼少時から「息をするように絵をかいてきた」画家・設楽知昭は、ある時、絵をかくとはどういうことかがわからなくなった。ぐにゃぐにゃになり、血みどろになり、言いよどみながら、生や死という、人間であればだれもが対峙するものと向き合う画家。そのリハビリテーションの試みを、美学研究者が追った。
著者が画家を観察しつつ、芸術制作をみる基礎においたのは、ギリシア語の「中動態」すなわち能動/受動、主体/客体の対立とは別の考え方だ。
見ることとかくことが直結して反転するよう、鏡に指で描いて写し取る。等身大の人形を吊ってポリエステルフィルムにトレースをする「人間写真機」。透過光と反射光の原理。人工夢―透明壁画。二つ折り。雲と穴。模型。妄想をかくのでなく、かくこと自体が妄想であった大きなノート。
いつしか絵とそうでないものとの区別が働かなくなり、力の抜けた「無為の場」が現れる。絵をかきながら、そんな〈仕組みをつくる〉こと。自分を自分として生きるという希望、すなわち「自由」。
画家は愛知県立芸術大学教授として長年、学生の教育にも尽力してきた。学生と対話し、技法やアイデアの練り方を語っている。画家にとっての幸せとは、人が幸せに生きるとは。論考・対話・画集を一冊にした美しい本。

内容説明

自分を自分として生きるという希望、すなわち「自由」。絵をかくとは何かがわからなくなった画家の回復、生きのびるためのヒント。

目次

1 絵を描くことがわからなくなった画家(生きるために;絵が生き続けるために;絵を生き続けさせるものたち;絵の幸せ)
2 シタラと学生の対話(“大きな私と小さな私”;“片腕ノ私ガ手ヲ洗オウトスル”;タイトルをつけるということ;線でかくことについて思うこと;白土舎の個展;“透明壁画―人工夢”;凸と凹の絵;“ロボットになって街を歩いた”;“母の炎”“ピアニカ・ガール”;“胴切り”“空穴”“クピドの現われる街”“曇空二穴ノ空イテイル絵”;“ホテル・パシフィカ”;「五十年分の光の映画」(芸術祭のパンフレットの挨拶文)より
“二つ折りにして封筒にいれました 手紙”
“鏡”“鏡ヨリモノタイプ”
“モレスキンの大きなノート”)

著者等紹介

秋庭史典[アキバフミノリ]
1966年、岡山市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(美学美術史学)。博士(文学)。名古屋大学大学院情報学研究科准教授。専門は美学。現在は、未来社会における幸せとは何か、そのために美学や芸術学は何ができるかという視点から研究を行っている。2018‐2020年度、文化庁メディア芸術祭アート部門審査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にこにこ

8
語り口がとても丁寧です。著者のお人柄がうかがえます。内容は難しい。人間は、ヒトでなく人間であるために何をするのか?と問われているようでした。とても意識的に生活していないと実現難しそうです。ちょっと疲れた。2020/11/05

吉田正彦

0
絵の不幸。何か言っているようで、無内容さをいかに誤魔化すかの研究をしてきた感じ(教員が悪意を持って教養課程レベルにいる)。読者と素人に媚びを売る方法だけは心得てる。まさに中動態業界!「中間」と言えば許される!とりあえず、具体的に、あらゆる場面での中動態を言語化して説明しろ。コミュニケーション、ネットワーク、ケア、対話、関係性…。それらの正当性を論証せずに、自分はそれを[排他的に]やっているから凄いと主張(循環論法)。起きてもいない変化を起こる「だろう(可能態)」で誤魔化す詐欺。中間思想の本性はここにある。2023/04/05

さちえ

0
とても下品だ。なぜなら著者は何もしていないから。自分が何もできないことを、そのまま「真ん中にいること」で正当化。何もできないことを、そのまま思想っぽくして、あとはお涙頂戴で誤魔化す。引用に語らせ、真ん中で、ただ作家の活動を紹介。「中動態はよい、そして、(何もせず)真ん中にいる自分もよい」、「対話はよい、そして、(自分と似た人とだけ)対話する自分もよい」、「コミュニケーションはよい、そして、(排除的)コミュニケーションする自分もよい」、最近の学問と現代アートの問題点をそのまま暴露。何もしなければ失敗はない。2023/02/04

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