シリア獄中獄外

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シリア獄中獄外

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622089117
  • NDC分類 312.282
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「監獄経験を記すことは独裁政権によって引き裂かれることへの抵抗なのです。戦う相手は独裁であり、政治囚であり、また収監を強いる政治です。となれば監獄の物語や経験談をイデオロギーや神話から脱却させる必要があります。監獄が個性を消し去るのであれば、監獄について書くことは、その野蛮な腹を切り裂いて個々人の物語をひとつひとつ救いだすことです」

半世紀にわたって存続する「アサドのシリア」。国際的に支えられた独裁国家にあって監獄は「国民的経験」と化している。ハーフェズ政権下の1980年、反体制派組織に所属していたかどで拘束され、16年ものあいだ獄中につながれたアレッポ大学医学部生――今世紀に入って「ハヤート」「ナハ―ル」ほか汎アラブ紙上で論陣を張り、「アラブの春」以後はその発言が世界的に注目されるにいたったシリア人作家・ジャーナリストがみずからの監獄経験、出獄後の元政治囚の生活、獄外情勢をめぐって綴った政治的省察。

内容説明

半世紀にわたって存続する「アサドのシリア」。国際的に支えられた独裁国家にあって監獄は「国民的経験」と化している。ハーフェズ政権下の1980年、反体制派組織に所属していたかどで拘束され、16年ものあいだ獄中につながれたアレッポ大学医学部生―今世紀に入って「ハヤート」「ナハール」ほか汎アラブ紙上で論陣を張り、「アラブの春」以後はその発言が世界的に注目されるにいたったシリア人作家・ジャーナリストがみずからの監獄経験、出獄後の元政治囚の生活、獄外情勢をめぐって綴った政治的省察。

目次

基本的な事実関係
年月と場所の面持ち
パルミラへの道
監獄の生活と時間
シリアの元政治囚の世界
監獄への郷愁
ブルジョワ化した左派勢力の元政治囚
知識人の監獄でなく“監獄の知識人”
監獄で私は解放され、革命を経験した
収監と監獄への馴化
忘却の地、シリア
政治としてのパルミラ―浅戸帝国の

著者等紹介

サーレハ,ヤシーン・ハージュ[サーレハ,ヤシーンハージュ]
シリア人作家。1961年、ラッカ生まれ。1980年、アレッポ大学医学部在学中、反体制派民主化組織に所属していたため当局に拘束され、1996年まで収監される。2000年代に「ハヤート」ほか汎アラブ紙上でシリアやアラブの政治・社会・文化に関する論考を発表、2011年以降はシリア革命に参加した代表的知識人として世界的に注目され、「ガーディアン」「ル・モンド」「ニューヨーク・タイムズ」などに論説が翻訳掲載されている。ジャーナリストとしての業績により2012年プリンス・クラウス賞(オランダ)、2017年クルト・トゥホルスキー賞(スウェーデン)受賞。革命以後に国内潜伏生活を続けるも2013年、トルコに脱出。2017年以降、ベルリン高等研究所研究員としてドイツに滞在

岡崎弘樹[オカザキヒロキ]
1975年生まれ。2002年、一橋大学社会学研究科修士課程修了。2003‐09年、フランス中東研究所研究員や日本大使館の政務アタッシェとしてダマスカスに滞在。2009年、パリ第3大学アラブ研究科修士課程に進み、2016年同大学にて19世紀末から20世紀初頭のアラブ政治思想研究に関する博士論文で社会学博士号取得。日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学や大阪大学ほかで非常勤講師。アラブ近代政治思想および現代シリア文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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uniemo

13
本書は政治犯としてシリアの監獄に収監された経験をもつ筆者による監獄に関する政治的省察です。監獄での悲惨な状況も語られていますが、大学生の時に収監された筆者が監獄生活で学習し、成長したという記述も多いです。また出獄後の生活状況について自分だけではなく様々な背景をもつ元囚人についても書かれていて、現在のシリアの生活をリアルに知らせたいのかと感じました。2020/12/04

DEE

10
政治犯として16年にもわたり収監された著者。この本は獄中で何をし、何を考え、また釈放後にどのように自分を取り戻し暮らしてきたかがリアルに書かれている。 シリアで生まれた人間の殆どは一度は収監される。理由も特になかったりする。 こんな狂った国が存在しうる世界って一体なんなのだろう。 読むことと書くことで自己の崩壊を防いだ。そしてそのことが釈放後に作家や翻訳家として活動する礎となったという皮肉。2021/05/05

水海 瞬

1
「アサドのシリア」にて1980年から16年にわたって、獄中に囚われていた著者の回想と政治的省察2022/02/27

村山誓一

1
アラブ諸国の刑務所の環境の劣悪さや非道な拷問の話はしばしば語られており、本書もそういった内容かと思い手に取ったが、その辺りは割とサラッと描写されるだけで、寧ろ監獄で自分を見つめなおし、生きる意味を見つけることで(読書や外国語学習)、予め定められた刑期にかかわらず長期に収監される希望のない刑務所生活を生き抜くことができ、自らの成長に有益だったという、いわば否定的な体験に積極的な意味を見出す内容が強調される。政治的理由での収監はシリア人にとり切実な問題で、監獄の恐ろしさ以上にそういう内容が重要となるのだろう。2020/08/02

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