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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622089094
  • NDC分類 112
  • Cコード C1010

出版社内容情報

〈私たちは驚くほど時間的な生き物である。身体そのものがタイマーであり、精神と五感を通して時間を内面化し、内側から時間に構造を与える。それ以上に重要なのは、時間は意味と不可分だということだ。なぜなら時間は、人間に意味をもたらすための基本的な媒体であり条件だからだ。あらゆる実存的な問いの根源には、時間の有限性がある。人間は死の宿命の地平をどう乗り越えるか考え、自分自身の終末を認識しつつも、それに対抗する問いを立てる。限りある人生にどのような意味があるのか、そこから何を導きだせるのかと〉

生物学、文学、哲学、精神分析などジャンルを横断しながら、時間に対する万能感と人間的な時間への軽視に警鐘を鳴らし、ポストヒューマンの時代、テクノロジーとAIの時代に、人間はどう生きるべきかを問いかける、根底的かつアクチュアルな書。

内容説明

人間にすべての意味を与えるのは時間である―。AIの時代、私たちは時間とどう向き合うべきか。ホロコースト第二世代の作家が描く根底的かつアクチュアルな書。

目次

第1章 時間と身体
第2章 時間と心
第3章 時間と文化
第4章 私たちの時代の時間

著者等紹介

ホフマン,エヴァ[ホフマン,エヴァ] [Hoffman,Eva]
1945年、ユダヤ人の両親のもとにポーランドのクラクフに生まれる。13歳でカナダに移住。アメリカのライス大学で英文学を学び、ハーバード大学大学院で博士号を取得。1979年より1990年まで『ニューヨーク・タイムズ』の編集者として活躍する。1989年にノンフィクションとして高い評価を得た自伝Lost in Translation:A Life in a New Languageを出版、作家生活に入る。現在イギリスに在住

早川敦子[ハヤカワアツコ]
津田塾大学大学院文学研究科博士課程修了。英国エディンバラ大学大学院、オックスフォード大学大学院留学。津田塾大学学芸学部英語英文学科教授

柳田利枝[ヤナギダトシエ]
翻訳家(筆名・月沢李歌子)。津田塾大学非常勤講師

上神弥生[ウエガミヤヨイ]
1987年生まれ。津田塾大学大学院文学研究科博士課程修了。津田塾大学学芸学部英語英文学科助教

香山はるの[カヤマハルノ]
津田塾大学大学院文学研究科博士課程修了。跡見学園女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

96
恐らくコロナ禍の前後で人々の時間に対する意識は変わるのであろう。ニューヨーク・タイムズの元編集者で、1945年ポーランド生まれ、現在はイギリスで暮らす。異なる土地での生活を体験したことで、時間に対する文化的感覚の違いが人々の心に及ぼす影響を知る。「人間の存在は、闇のあいだの裂け目から漏れる一瞬の光にしか過ぎない」とナボコフが言うが、われわれはその一瞬の間に永遠を生きようとするからこそ、芸術や神話が生まれるのであろう。速すぎも遅すぎもしない内的な時間の尊重こそが、生きる上での満足感や喜びを生むのだと感じた。2021/03/28

ふるい

19
時間と人の営みに関する思索が綴られたエッセイ。われわれの身体、心、文化において、時間はどのように捉えられ、われわれの生と深く関わり合っているのか。作中、何度もナボコフの名に出会うが、著者ホフマンもナボコフのように祖国を追われ、異国での第二の生を余儀なくされた経歴の持ち主であり、国、文化、人種等により異なる時間の捉え方について苦労があったからこそ、時間と深く向き合うことが出来たのだろうと思う。原著は2009年刊行だが、あれからますます速さを追い求め、命がけで暇をつぶす私たちに、いつか安寧は訪れるのだろうか。2020/12/07

Mark

18
小学校の1年生のころだと思いますが、ある日いくつかの質問事項に答える何かの調査があり、「一番嫌いなものは何ですか?」という設問に、「時間」と記入した、半世紀も前のことを鮮明に覚えています。学校生活が苦手だった自分にとっては、時間が決められている集団生活が嫌だ、という程度の思いだったと思います。本書のタイトルが、まさに自分の大嫌いなもの、という興味で読み進めていくと、幼い自分が感じていたおぼろげなイメージが、実は結構、我々人間が持つ時間というものの本質をついていたのではないかと思いなおされました。2020/10/17

かもめ通信

18
エヴァ・ホフマンの著作で書名が『時間』とくれば、記憶と歴史をめぐる文学的なエッセイに違いないと勝手に思い込んで読み始めたのだが、思っていた以上に難解で、哲学や生物学、神経科学や人類学など、古典を紐解き最新の学説にも言及して「時間とは何か」、その神髄に迫ろうという本だった。専門用語も多く正直「読めた」気はしなかった。それでも引用されている古今東西様々な「時間」の概念は興味深くあれこれと考えさせられる。どっさりとメモをとった。いつかまたきっと、リベンジしよう。2020/08/29

さえきかずひこ

13
ひとは時間を生きる。その時間には内的・外的時間がある。産業革命以後、急激な資本主義システムの進展ととくに20世紀末からのデジタルテクノロジーの劇的な発展により、わたしたちの多くはその内的時間を効率性と生産性を極限まで追求する外的時間に著しく脅かされている。そんな世界で善く生きてゆくにはどうしたらいいのか。生物学、心理学、精神分析、文学や音楽などの藝術など幅広い知見にもとづいて、淀みなく思考する著者の凄みと人間的豊かさに溢れた時間論であり、人間論であり、文明論である。翻訳も註の付け方も素晴らしく読む価値有。2020/10/27

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