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出版社内容情報
代表作『消去』の数年前に書かれた『ヴィトゲンシュタインの甥』と『破滅者』(1990年代初めに音楽之友社刊)を一冊にして新たに刊行。『破滅者』はグレン・グールドを主要登場人物にしたもの、『甥』は、おじのルートヴィヒともども数奇な生涯を生きたウィトゲンシュタイン家の最後の人を描く。音楽小説であり、著者の真骨頂をしるす抱腹絶倒の書。
内容説明
晩年の代表作『消去』(1986年)の数年前に書かれて話題を呼んだ二作、『ヴィトゲンシュタインの甥』と『破滅者』を一冊にして新たに刊行。『甥』は、ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインをおじにもち、ルートヴィヒともども数奇な生涯を生きたヴィトゲンシュタイン家の最後の人で、狂気と破滅と隣り合わせの人生をおくりながら無類の音楽通として知られた人物の姿を、ウィーンという土地と歴史を背景に描いたもの。『破滅者』はグレン・グールド(刊行の前年1982年に没)および、グールドが「破滅者」と呼んだヴェルトハイマーを主人公に、“ゴルトベルク変奏曲”を全体に通底させながら展開する。実名の音楽家や芸術家を織り交ぜながら、著者の回想の形式で進行する、ベルンハルトの真骨頂をしめす傑作小説。
著者等紹介
ベルンハルト,トーマス[ベルンハルト,トーマス] [Bernhard,Thomas]
1931‐1989。20世紀のオーストリア文学のみならず世界文学を代表する作家・劇作家。オランダのマーストリヒト近傍に生まれる。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で音楽と演劇を学ぶ。1957年に詩集『地上で、そして地獄で』でデビュー
岩下眞好[イワシタマサヨシ]
1950年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。ドイツ文学者。音楽評論家。2016年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつき
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29square
かんちゃん
三月うさぎ(兄)