霧中の読書

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霧中の読書

  • 荒川 洋治【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • みすず書房(2019/10発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622088455
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「物音ひとつしない静けさに被われることがある。何かを読み忘れていないか。そう思うのは、そんなときだ。書棚に置いたまま、まだ読んでいない書物が多数ある。また、書物のなかに含まれる作品のすべてを読むわけではないので、そこにも読まないものがあって、新雪のように降りつもる。そのことがこれまで以上に気になりはじめた。ある年齢を過ぎると、知らないまま行き過ぎることを惜しむ気持ちが高まるのだろうか。」(本書「異同」より)

これまで多くの読者と高い評価に支えられてきた散文集シリーズ。『忘れられる過去』(講談社エッセイ賞)、『過去をもつ人』(毎日出版文化賞書評賞)につらなる本書もまた、ぶれない著者の発見と指摘に、読む者は胸を突かれ、思念の方位を示される。そのありがたみは変わらない。
風景の時間、ゴーリキーの少女、名作の表情、制作のことば、川上未映子の詩、西鶴の奇談、テレビのなかの名作、など近作エッセイ45編に書き下ろしを加えた。

内容説明

これまで多くの読者と高い評価に支えられてきた散文集シリーズ。『忘れられる過去』(講談社エッセイ賞)、『過去をもつ人』(毎日出版文化賞書評賞)につらなる本書もまた、ぶれない著者の発見と指摘に、読む者は胸を突かれ、思念の方位を示される。そのありがたみは変わらない。風景の時間、ゴーリキーの少女、名作の表情、制作のことば、川上未映子の詩、西鶴の奇談、テレビのなかの名作、など近作エッセイ45編に書き下ろしを加えた。

目次

1(椅子と世界;風景の時間;美の要点 ほか)
2(生原稿;制作のことば;風景の影 ほか)
3(西鶴の奇談;与謝野晶子の少女時代;第一印象の文学 ほか)

著者等紹介

荒川洋治[アラカワヨウジ]
現代詩作家。1949年4月18日、福井県三国町生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業。1980年より著作に専念。1996年より肩書を、現代詩作家(みずからの造語)とする。詩集に『水駅』(書紀書林・第26回H氏賞)、『渡世』(筑摩書房・第28回高見順賞)、『空中の茱萸』(思潮社・第51回読売文学賞)、『心理』(みすず書房・第13回萩原朔太郎賞)、『北山十八間戸』(気争社・第8回鮎川信夫賞)、評論・エッセイ集に『忘れられる過去』(みすず書房・第20回講談社エッセイ賞)、『文芸時評という感想』(四月社・第5回小林秀雄賞)、『過去をもつ人』(みすず書房・第70回毎日出版文化賞書評賞)など。2019年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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こーた

245
善い書き手は善い読み手であり、逆もまた然りだ。主に新聞や雑誌などに掲載された書評がならぶ。柔らかくまっとうな、正しい日本語の文章に触れて、背筋の伸びるおもいがする。散文とは異なる、詩の読みかたは奇を衒うところがなく、文学を文学として、ありのまま批評する。それが今日ではかえって特別なことのようにも見え(奇妙なことだ)、紹介される本のすべてを読んでみたくなる。ただでさえ読みたい本は膨大にあるのに、困ったことだ。ぼくもこんなふうに読みたいし、また書きたいとおもう。とてもとても難しいことである。2020/09/23

メタボン

37
☆☆☆☆ 荒川洋治が書く本、文学、詩をめぐるエッセイ。作品の深いところまで見通す眼差しと、それを飾らずに書き留めていく文章が素晴らしい。なのでどうしても読みたい本が増えてしまう。2022/05/10

26
美しく静謐な文体。荒川洋治が愛した美しい詩や文章を伝える一冊。一生のうちに読める本は限られている。なのに、玉石混交の本の森には霧がかかっている。彼にとっていい本が次の本を照らす灯りとなるように、わたしたちにとって『霧中の読書』は灯りとなる。彼の読書歴をなぞりたい。同じ本を読み、同じように感じてみたい。初めてそんなことを思った。そしていつの日か、“秒針のように進む文章の美しさは、これ以上のものを小説に求める必要がないしるしだと思う。”こんな書評ができるようになりたい。2020/08/11

風に吹かれて

25
毎日新聞の書評欄に掲載されていて既に読んだエッセイも含まれている。著者が公にする文章で取り上げる作品は文学の世界から忘却してはならない大切な作品と考えているものである。だから新たに翻訳された外国作品の文庫だったり長らく書店に不在だった本が改めて出版されたものなどを取り上げることが多い。暫くして著者の本に再び目を通しても古びた感じがしないのはそのためだ。本書でも小さい出版社が手作りで出した本のことや現代の出版物についての苦言もあるが、読んだことがない作品が自分にとっての新刊だとすると本書も新刊の宝庫である。2020/02/17

チェアー

19
ことば、言葉。年齢を重ねてくると、雑な言葉を見るのも聞くのも嫌になったり引っかかったりするようになる。逆に素敵な言葉にも敏感になる。そんな本と言葉に関するエッセイ集。耳障りのいい言葉やわかりやすい言葉は警戒しろということ。じっくりと向き合って、ゆっくりとにじみ出てくる言葉しか信用してはいけないということ。それは本への対し方、そのものでもあるんだな。2019/11/27

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