アラン島 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622088394
  • NDC分類 935
  • Cコード C1098

出版社内容情報

「僕はアランモアにいる。暖炉にくべた泥炭の火にあたりながら、僕の部屋の階下にあるちっぽけなパブからたちのぼってくるゲール語のざわめきに、耳を澄ませているところだ」

19世紀末、文学の道を志しながらも、パリでさえない日々を送っていたJ.M.シング。友人イエィツにすすめられ、アイルランド辺境のアラン諸島に渡ったシング青年は、おじいたちから島にのこる数々の伝承を聞き、酒場や民家の炉端で島人とのつきあいを深め、またあるときは荒海に乗り出した島カヌー(カラッハ)で漕ぎ手たちと生死をともにする。
苛酷な自然の中で独自の文化を育み、たくましく生きる島人たち。その暮らしぶりを誠実に記録した紀行文学の傑作を、気鋭のアイルランド文学者によるみずみずしい新訳でお届けする。

内容説明

百年以上も前のこと、パリで冴えない日々を送っていた文学青年シングは、詩人イェイツにすすめられてアイルランドの西、ゴールウェイ湾のアラン諸島を訪れた。酒場や民家の炉辺で島人たちとの付き合いを深め、古老の語る逸話に引き込まれる。荒海に島カヌーで乗り出し、漕ぎ手たちと生死を共にすることもあった。シングが弾くフィドルで島人が踊ることもある。その暮らしぶりと、おじいの語りを誠実に書き留めた青春紀行文学の古典の、瑞々しい新訳。詩人の弟ジャック・イェイツの挿絵つき。

著者等紹介

シング,J.M.[シング,J.M.] [Synge,John Millington]
1871‐1909。1871年ダブリン郊外のプロテスタントの家系に生まれる。同市のトリニティ・カレッジを卒業後、ドイツ、イタリア、フランスなどを転々としながら文学や音楽を学ぶ。その後、パリで出会ったW.B.イェイツのすすめでアラン諸島に赴き、『アラン島』(1907年)を著わしたほか、島での取材や体験をモチーフにつかった戯曲を上演、アイルランドの文芸復興に大きく寄与した

栩木伸明[トチギノブアキ]
1958年東京生まれ。現在、早稲田大学文学学術院教授。専攻はアイルランド文学・文化。著書に『アイルランド紀行―ジョイスからU2まで』(中公新書)『アイルランドモノ語り』(みすず書房、第65回読売文学賞随筆・紀行賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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syaori

64
アイルランドの辺境のアラン島を訪れた作者の滞在記。役人の上陸を阻む嵐が起きたりという「奇跡」が「ざらに起こる」島の気風や生活、「おじい」たちから聞いた不思議な話などが綴られます。「陰鬱な昨日の晩から輝かしいばかりの今日へ」、歓喜と落胆の起伏の激しい気候と生活を作者はなんと魅力的に描くことでしょう。妖精のいたずらに夜のダンスと密造酒、灰色の雲といつ牙を剥くかしれない海。作者がロマンチックに、同時に厳しい自然と対峙する人々への哀切を込めて本書に留めた「ことばでは説明しきれない力にあふれた」生活を堪能しました。2020/08/24

帽子を編みます

53
アングロアイリッシュの戯曲作家シングがアラン諸島を訪れた記録です。シングの立ち位置が本島から来た紳士、「フランスにいてドイツ語も出来るんだとさ、へぇー、でも偉ぶらないいいお人だな。」という感じで辺境の島の人々から浮き上がらず、アラン島の風俗、ゲール語、妖精の話、海との暮らし、いろいろな話を静かに聞いて書き留めています(手品やフィドルも使いますが)。淡々とした素朴な人々、激情に駆られることもありますが、実りの乏しい島の暮らしを見事に描いています。イェイツの実弟が描いた挿し絵も味わい深いです。2021/05/22

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