出版社内容情報
1934年から翌年にかけて、25歳のシモーヌ・ヴェイユはリセの教職を離れアルストン、ルノーなどの工場で一女工として働いた。工場の苛酷な現実に身をおき、死ぬまで消えない「奴隷」の刻印をうけながら、機械と人間、労働と労働者の関係について考え抜いたヴェイユ。その思考と感情の跡である「工場日記」の物理的順序と思考の流れを組み立てなおし、新たに工場労働にまつわる固有名や労働内容についての詳細な校閲を加えた決定版。
内容説明
日々遭遇する苛酷な現実の中に生まれる思考と感情の跡をあまさず書き留めた精緻な記録に、工場の作業、機械や道具の仕組みについての校閲を加えた決定版。
目次
工場日記
断片
著者等紹介
ヴェイユ,シモーヌ[ヴェイユ,シモーヌ] [Weil,Simone]
1909‐1943。フランスの思想家。パリのユダヤ系中流家庭に生まれる。アンリ四世校でアランに師事し、パリ高等師範学校を卒業後、哲学教師として各地のリセで教鞭を執る。1934‐35年、未熟練女工として工場で働き、労働者の不幸を体験。1936年、義勇軍兵士としてスペイン内戦に参加する。1940年、ナチスのパリ占拠後マルセイユに移住し、古代ギリシア思想、キリスト教、カタリ派、道教、インドやエジプトなどの諸宗教、世界各地の民間伝承について思索した。1942年5月、両親とともに兄アンドレの待つニューヨークに亡命。11月、単身ロンドンに赴き、自由フランス軍の対独レジスタンス運動に加わる。1943年、ロンドン郊外のサナトリウムで死去
冨原眞弓[トミハラマユミ]
1954年生。哲学博士(パリ・ソルボンヌ大学大学院)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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