工場日記

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622088172
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1010

出版社内容情報

1934年から翌年にかけて、25歳のシモーヌ・ヴェイユはリセの教職を離れアルストン、ルノーなどの工場で一女工として働いた。工場の苛酷な現実に身をおき、死ぬまで消えない「奴隷」の刻印をうけながら、機械と人間、労働と労働者の関係について考え抜いたヴェイユ。その思考と感情の跡である「工場日記」の物理的順序と思考の流れを組み立てなおし、新たに工場労働にまつわる固有名や労働内容についての詳細な校閲を加えた決定版。

内容説明

日々遭遇する苛酷な現実の中に生まれる思考と感情の跡をあまさず書き留めた精緻な記録に、工場の作業、機械や道具の仕組みについての校閲を加えた決定版。

目次

工場日記
断片

著者等紹介

ヴェイユ,シモーヌ[ヴェイユ,シモーヌ] [Weil,Simone]
1909‐1943。フランスの思想家。パリのユダヤ系中流家庭に生まれる。アンリ四世校でアランに師事し、パリ高等師範学校を卒業後、哲学教師として各地のリセで教鞭を執る。1934‐35年、未熟練女工として工場で働き、労働者の不幸を体験。1936年、義勇軍兵士としてスペイン内戦に参加する。1940年、ナチスのパリ占拠後マルセイユに移住し、古代ギリシア思想、キリスト教、カタリ派、道教、インドやエジプトなどの諸宗教、世界各地の民間伝承について思索した。1942年5月、両親とともに兄アンドレの待つニューヨークに亡命。11月、単身ロンドンに赴き、自由フランス軍の対独レジスタンス運動に加わる。1943年、ロンドン郊外のサナトリウムで死去

冨原眞弓[トミハラマユミ]
1954年生。哲学博士(パリ・ソルボンヌ大学大学院)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くまさん

25
 自分が何を欲しているのかがわからなくなるときがある。「あまりに疲れはて、自分が工場にいるほんとうの理由を忘れてしまい、こうした生がもたらす最大の誘惑に、ほとんど抗えなくなる。それだけが苦しまずにすむ、たったひとつの手立てなのだ。かろうじて土曜の午後と日曜に、記憶や思考の切れ端がもどってきて、このわたしもまた、考える存在だったのだと思いだす」。よどんだ気分、頭痛、意気消沈、恐怖と不安、そして「荒れそうな鬱々たる時節」……。この日記の具体的な困難の描写から、仕事との関係をどのように結びなおすことができるか。2021/05/29

erierif

17
初シモーヌ・ヴェイユ。労働について考察するため自動車部品工場で働く日々の日記。危険な作業や機器もあり様々な部品を作るため常に緊張し騒音と罵倒が彼女を圧迫する。作業そのものよりノルマが厳しく少ない給料から引かれていく伝票を[流す]と記される事が多くつらい。さらに記録も誤魔化されたりもする。常に頭痛がして自らを奴隷と自覚して駄獣と思うあたりも読んでいてつらい。やがて労働のあり方、教育や仕事の全体的な理解が必要など考察がでてきてプロレタリア革命にも批判的な視点を持つ。シンプルな日記(続2019/10/18

ケイトKATE

11
近代社会における労働の苦しみを自らの体験から記した日記。ヴェイユは労働の苦しみについて、労働者は時間とノルマに追われ、そのために肉体も精神も疲れ果て思考停止させていく。その状態は奴隷と変わらないことを的確に考察している。ヴェイユの日記は80年以上前に書かれているが色褪せていない。ヴェイユは今こそ読まれるべき思想家である。2019/09/23

Hiroki Nishizumi

5
『労働と人生についての省察』掲載を読んで以来、ン十年ぶりに再読。今回の冨原眞弓の翻訳は前掲の黒木・田辺より柔らかい。もしかすると原文のニュアンスは今回の方が正しく伝わるのかもしれないが、内容的なこともあり前掲の方が好ましく感じる。これは単に好き嫌いの感情的な問題なのかも。2019/12/01

sakurasakiat

4
作業にかかった時間や、給料の羅列を異様に感じてたじろいだけれど、自らの日々と何が違うのかとふと不安になる。何がどうなるのかきちんと把握している分、ヴェイユのほうが飼い慣らされず「部品となる」ことにきちんと抵抗しているのでは、と感じて。2019/08/26

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