リベラリズムの系譜学―法の支配と民主主義は「自由」に何をもたらすか

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リベラリズムの系譜学―法の支配と民主主義は「自由」に何をもたらすか

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622087922
  • NDC分類 309.1
  • Cコード C1010

出版社内容情報

 われわれ人間は常に「自由」を求め、自らの人生の可能性を追及したり、幸福を実現するために、二千年以上にわたって「リベラリズム」という運動を続けてきた。
本書はさまざまな思想家たち、とりわけ法哲学者・政治哲学者たちの問題提起と解決の繰り返しの歴史を概観し、改良が繰り返される社会システムの中でわれわれが享受してきた「自由」の種類を精査・分析してゆく。
民主主義という駆動系システムと法の支配という制御系システム。その二つを柱とする望ましい社会システムとは何か――野心的「リベラリズム」入門。

内容説明

二千年以上にわたりつづけてきた「リベラリズム」という運動を、私たちは後世に託しつづけられるのか?哲学者たちの議論から、これからの「自由」を考えよう。

目次

第1章 法の支配(「法の支配」の必要性;自然法の歴史;自然権と統治の正当性―ホッブズの『リヴァイアサン』;権力分立と議会政治―ロックの『統治二論』;法的保護と寛容さ―ロック、ヴォルテール、モンテスキュー)
第2章 民主主義とリベラリズム(社会を担う「自由な個人」―ルソーの社会契約論;自由な個人と「なる」ために―ヘーゲルによるルソー批判;多数派の専制がない民主主義の可能性―J・S・ミルの社会理論;二つの自由主義―バーリンの思想;リベラリズムと公共性)
第3章 正義・善・幸福(ロールズの政治的リベラリズム;ロールズへの批判―リベラリズムのその後;政治哲学としてのコミュニタリアニズム;ノージックのリバタリアニズム)
第4章 「自由」と「合理性」の限界とその先へ(潜在可能性―センのケイパビリティアプローチ;熟議の難しさ―理性の限界;よりよい自由へと誘導してあげる―リバタリアン・パターナリズム;リベラリズムと合理主義―法の「理」と、政治の「意」)

著者等紹介

中村隆文[ナカムラタカフミ]
1974年生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。千葉大学非常勤講師、鹿児島工業高等専門学校専任講師、同准教授、釧路公立大学経済学部准教授を経て、2019年4月より神奈川大学外国語学部准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

evifrei

15
法哲学・政治哲学の知見のもと、リベラリズム(自由)の系譜を丹念に辿る良著。法の支配の発生を歴史を詳細に繙きながら叙述する第1章に始まり、最終章では法とアーキテクチャの可能性と問題点を指摘するという法哲学の先端まで扱う網羅性の高さを見せる。個人的には正義論からアファーマティヴ・アクション、リバタリアン、ケイパビリティアプローチへ至る議論の展開に物凄く知的興奮を覚えながら読んだ。また、熟議民主主義の観点からヘイト・スピーチや暴力を伴ったパフォーマンスを禁ずるのは成る程と唸らされるものがあった。2020/04/21

Masatoshi Oyu

6
ホッブズからセンまで、リベラリズムに関する百出の議論を系統立てて追っていく。筆者は、リベラルな社会は、民主主義を駆動系として、法の支配を制御系とすることで実現するという。そして、自由とは何か、どのようにそれは保障されるべきなのかという議論は、答えがない、というより問い続けなければならないとする。そうしなければ、変化する社会に対応した法の支配のアップデートがされないからである。そして、そのためにはそれを議論するための政治的公共の場が必要であると筆者は指摘する。2019/09/05

鵐窟庵

4
古典から現代まで各時代のリベラリズムが一瞥できる。リベラリズムには諸派あり、どの概念や条件を前提・優先させるかにより目的が異なる。一括りにできない分、その複雑な思考様式には、各時代の思想家精鋭たちの熟慮の跡、社会問題や対立葛藤の名残が垣間見える。さて近年では専らSNSなど増幅したコミュニケーションにおけるリベラリズムのあり方が問題になっている。その際、古典での抽象概念的な思弁は、LPと言った制御工学的なアーキテクチャへと変貌している。惜しむらくは古典から現代へ(またはその逆の)普遍的視座を伺いたかった。2020/03/19

Hayato Shimabukuro

0
本書は、法との関連性の観点から見たリベラリズムについて書かれた一冊である。法の成り立ちと民主主義、そしてそれらを支えるためにどの様な「正義」が求められるのか。また、一人ひとりが正義を実践するために求められる善や道徳など、現代社会を生きる一人として、何が求められるかについて考えさせられる。政治哲学や法哲学の入門書を読んだ後にオススメな一冊である。2024/01/18

つばな

0
すごく分かりやすくリベラリズムの歴史と思想を整理してくれる良著。これだけですべてを理解することはもちろんむずかしいが、とっかかりの本としてこれほど良いものも少ないです。オススメ2021/08/01

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