出版社内容情報
児童心理学の分野で長年読まれてきた「幼児の対人関係」を中心に、著者が1950年前後の数年にわたりソルボンヌ講義を通して考えていたテーマを再編集する。「心理学的に見た幼児の言語の発達」「大人から見た子ども」「幼児の対人関係」「表現と幼児のデッサン」の4編収録。本書は、哲学関係の読者というよりは、看護関係、教育関係、福祉を中心に児童にまつわる多くの組織に広げたい。ピアジェやメラニー・クライン、フランソワーズ・ドルトの読者にも。
内容説明
1949年から1951年にかけてメルロ=ポンティがソルボンヌ大学の児童心理学と教育学の講座で行なった一連の講義の要録、およびそれに関連するテクスト4編を収録。
目次
心理学的に見た幼児の言語の発達(概観;生後一年間の言語の獲得;生後五年間における言語の獲得;言語構造の獲得;他者の存在;七歳までの言語の発達;七歳以上の子どもたちのおこなうコミュニケーション)
大人から見た子ども(序論;親子関係;子どもの発達の諸段階)
幼児の対人関係(序論;幼児における他人知覚の問題)
表現と幼児のデッサン
著者等紹介
メルロ=ポンティ,モーリス[メルロポンティ,モーリス] [Merleau‐Ponty,Maurice]
1908‐1961。フランスに生まれる。1926年、エコール・ノルマル・シュペリュール入学。1930年、哲学教授資格試験に合格。第二次大戦中は従軍・レジスタンス活動を経験した。1946年、サルトルらとともに『レ・タン・モデルヌ』創刊。1948年、リヨン大学教授、1949年、パリ大学文学部教授を経て1952年、コレージュ・ド・フランス教授に就任。1961年没
滝浦静雄[タキウラシズオ]
1927年生まれ。東北大学名誉教授。2011年没
木田元[キダゲン]
1928年生まれ。中央大学名誉教授。2014年歿
鯨岡峻[クジラオカタカシ]
1943年生まれ。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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