ビットコインはチグリス川を漂う―マネーテクノロジーの未来史

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ビットコインはチグリス川を漂う―マネーテクノロジーの未来史

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622086949
  • NDC分類 338.2
  • Cコード C0033

出版社内容情報

人が理解するマネーから、人を理解するマネーへ。マネーの誕生から現在までをたどり、ビットコイン後のマネー像を描きだす。「私たちはマネーに関する固定観念を調整して、未来のパラダイムを探求し始める必要がある。マネーは古代バビロニアで記録が始まる前から存在した。そしてビットコインが忘れ去られてからも存在し続けるだろう。だがバビロニア人たちが使ったマネー、私たちが使っているマネー、そして未来に使われるマネーはどれも、まったく異なっている」(はじめに)
中世イングランドの合札から、ウエスタン・ユニオン社の電子送金サービス、ニクソン・ショック、ケニア等の決済・送金サービス、Mペサまで、マネーの歴史をたどることで、本書はこう結論する。「マネーは…いまや中年期に差しかかっている。…マネーは居場所をなくし、孤立し、理解されずにいる」
電子マネーと電子識別の権威である著者が描く未来のマネー像は、私たちのアイデンティティと分かちがたく結びついたマネー、そして、中央銀行の拘束から解放された、コミュニティの評判(レピュテーション)に基づくマネーだ。
マネーの三大機能を踏まえつつ、マネーの過去と未来を架橋し、新たなパラダイムを提示するマネーの未来学。

アンドリュー・ハルダンによる序文
ブレット・キングによる序文

まえがき

はじめに
物語を探して 答えは42 マネーの時代 過去──マネー1.0 現代──マネー2.0 未来──マネー3.0 変化の速度 未来学 テクノロジーと時系列 次はどこへ?

第 I 部 過去――私たちが理解しているマネー
1 マネーはテクノロジーだ
マネーの機能 記憶としてのマネー 負債 大金持ち 鋳造 モンデックス物語 モンデックスの教訓

2 1066年とその他いろいろ
タリーホー! 技術と市場 歴史からの警告 実験と経験 ちょっと一言

3 マネーと市場
帝国と国家 グレシャムの法則 銀行業推進者トマス 誰も歴史を勉強しない 為替と市場 アムステルダムのチューリップ ニュートン力学

4 危機と進歩
合意 小切手メイト 小切手とその処理 ボタンと銀行法 勇敢なるスコットランド 好みに応じて もう一度マネーを始めよう

第 II 部 現在――私たちが理解していると思っているマネー
5 さよならポニー・エクスプレス
電信 電報と電話 マネーを追え 紙 予期せぬ結果

6 消費者向け技術
カード 功績があるところには信用を カード不正について一言 電子マネーへの道 国家的インフラ 自動化されたクリアリングハウス 世界的拡大 テクノロジーが連れて行ってくれる先は?

7 モバイルへと移行する
エムペサ物語 エムペサの教訓 キャッシュレスへの影響 モバイル・イノベーションと規制 問題はノンバンクではない カードマゲドン 新しいPOS 認証についてのタルムード的観点 プッシュペイメントをプッシュする

8 反現金論
ベースライン──支払にかかるコスト 社会における現金 隠したり貯めこんだり 現金格差 現金のコスト 金属をスクラップ行きにする時期 銀行抜きの取引

9 どうして現金を取っておくのか?
保守主義 人口動態 通貨発行益 プライバシー 匿名性は必要不可欠か? セキュリティ

10 キャッシュレス経済について考える
犯罪 取引報告 税回避 マネーロンダリングとテロ資金 もっといい方法があるかもしれない ユニバーサルサービス 大災害 通貨発行益の喪失 外国為替 領域規制 キャッシュレス経済を管理する

11 ゴールドラッシュのあとで
黄金時代の終焉

第 III 部 未来――私たちを理解するマネー
12 未来の種
アイデンティティは進化する 不均等 ソーシャルIDこそ新しいパラダイムだ アイデンティティと評判とマネー ほら、また階級を持ち出した

13 暗号化を当てにする
なんだって? ビットコイン? 全速前進 ビットコインはマネーか? ビットコインはマネーの未来なのか? その他の暗号通貨 イーサリアム リップル Zキャッシュ  デジタル法定通貨 ブロックチェーンがやってきた 共有台帳 頑健性 イノベーション 整合性 柔軟性

14 誰がマネーを作るのか?
未来のマネー創造者たち──「5C」 中央銀行 デジタル法定不換通貨を提供する 顧客確認(KYC) 検閲防止 暗号通貨は中央銀行にとっては意味がない エクアドルでのデジタル通貨実験 商業銀行 民営化 企業 暗号化技術 コミュニティ 社会的通貨

15 マネーを再考する
コミュニティと考え得る通貨 経済的コミュニティ──ハード電子ユーロ 文化的コミュニティ──イスラム電子ゴールド 地理的コミュニティ──ロンドンの電子シリング 美術学校

16 バック・トゥ・ザ・フューチャー
落ち着いてください

17 次のマネー
限界コストと複数のコミュニティ コミュニティにおける通貨 もっとスマートなマネーがやってくる マネーの物語 再びの振り返り

18 終章──キャッシュレスに向けたマニフェスト
マネーサプライ犯罪活動 社会政策 コントロールと規制

巻末付録 キャッシュレス世界一周
イギリス アメリカ ケニア スウェーデン 中国 インド 韓国 デンマーク ソマリランド ニュージーランド

原注

デイヴィッド・バーチ[デイヴィッド バーチ]
著・文・その他

松本裕[マツモトユウ]
翻訳

内容説明

人が理解するマネーから、人を理解するマネーへ。マネーの誕生から現在までをたどり、ビットコイン後のマネー像を描きだす。

目次

第1部 過去―私たちが理解しているマネー(マネーはテクノロジーだ;1066年とその他いろいろ;マネーと市場 ほか)
第2部 現在―私たちが理解していると思っているマネー(さよならポニー・エクスプレス;消費者向け技術;モバイルへと移行する ほか)
第3部 未来―私たちを理解するマネー(未来の種;暗号化を当てにする;誰がマネーを作るのか? ほか)

著者等紹介

バーチ,デイヴィッド[バーチ,デイヴィッド] [Birch,David]
コンサルト・ハイペリオン社取締役。サリー・ビジネス・スクール客員教授。金融イノベーション研究センター技術フェロー。電子認証と電子マネーの国際的権威。『Wired』誌のビジネス情報についての世界トップ15人に選出されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

izw

9
著者はデビットカード誕生から電子マネーに関わってきた電子認証・電子マネーの権威。マネーは人類の歴史を支える重要な技術で、その時点で最先端の技術が取り入れられてきた。最近では1981年に米ドルの兌換性が打ち切られた時点で、未来のマネーが始まった、現金は罪悪で電子化を進めるべきという。納得。巻末付録に、各国のキャッシュレス状況が紹介されているが、日本の紹介がないのは残念。昨年からキャッシュレス化への動きが激しいが、原書が執筆された2017年では否定的な声も多かったはず。その状況を他の国と並べてみてほしかった。2019/04/16

Mc6ρ助

7
マネーという言葉がなかったころを知る爺様にはお金とマネーの違いがよく分からない。『本書のテーマの中心ではないが、・・銀行が大規模な支払事業を展開することヘと否応なくつながっていくような経済原則はないにもかかわらず、銀行はまさにそれをしていて、その事業が銀行の収入のうちかなりの割合を占めている。 ・・だから将来的にノンバンクが支払をおこなうようになるなら、 銀行は別の収入源を生むためにかなり努力しなければならなくなる。 (p239)』ここら辺はよく分かるんだけど、この本の1/10も理解したことにはならない。2018/10/27

人生ゴルディアス

7
ビットコインの本ではない。ましてや入門書ですらない。決済手段、価値貯蔵手段、価値媒介物、として経済活動を分割し、現金や小切手、電子マネー、あるいはビットコインがどう関わり、マネーが将来どうあるべきかが論じられている。難しい……かなり……。現金を廃絶すべき理由については、不便以外の理由が大きいのに驚いた。現金と犯罪は相性がいいとか。大災害の際に停電しても現金は使えるから……という理由では、現金を残す理由にはならないのも驚き(即席の小切手で急場は凌げることが実際の災害から確かめられている)。2018/08/03

sakadonohito

6
難しくてたいして理解出来てないけど面白かった。負債の記憶という言い方は初めて知ったしなるほどと思った。諸外国では犯罪絡みのお金や贋札対策に現金を駆逐して運用や管理のコストを減らすのはメリットが大きいが日本では諸外国ほどにはコストメリットがないのかもと読んでいて考えた。将来的には国じゃなくて地域やコミュニティ単位で流通通貨があって決済や送金アプリが差異(為替てきなもの)を吸収するようになるのかもなーと思いました。2021/04/04

かず

3
イギリス人が初期の産業革命で忙しくしている間、オランダ人は初期の金融革命で忙しくしていた。2018/10/21

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