サリヴァンの精神科セミナー (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 408p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622086352
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

本書は、サリヴァンが講じたケース・セミナーの記録である。患者本人の治療とリアルタイムに連係して続いたため、類をみない実践的な症例研究となっている。
治療は患者についてわずかなデータしかない段階から始まる。そこから、まずは患者との間に治療的な関係が構築され、徐々に靄が晴れるように患者の苦しみの全貌が判然としてくる経過はスリリングである。この過程を通じてサリヴァンの、徹底して実証主義的なアプローチが示される。
また、言葉の受け取り方がくるくると変わる患者と話す際の注意、患者が深刻な告白をした際にしておくべき対応など、状況に応じてさりげなくも考え抜かれたコミュニケーションの技術や、それらを治療の流れの中でいかに活かすかについてのヒントが、本書の随所に光っている。
再読、再々読によってますますサリヴァンの細部にわたる着眼の的確さが見えてくる、深みのあるセミナーである。読者の理解を促すべく、訳者がポイントを頭注で示し、詳細な訳注を付し、さらに本書のアクチュアルな意義についてあとがきで解説している。DSMという規格化された体系内では得られない臨床的英知がここにある。

内容説明

サリヴァンが講じたケース・セミナーの記録。患者本人の治療とリアルタイムに連係して続いたため、類をみない実践的な症例研究となっている。読者の理解を促すべく、訳者がポイントを頭注で示し、詳細な訳注を付し、さらに本書のアクチュアルな意義についてあとがきで解説している。

目次

ケース・セミナー第一回、一九四六年十一月
二十五年後の座談会・第一回へのコメント、一九七一年十二月
ケース・セミナー第二回、一九四六年十二月
二十五年後の座談会・第二回へのコメント、一九七二年一月
ケース・セミナー第三回、一九四七年一月
二十五年後の座談会・第三回へのコメント、一九七二年二月
ケース・セミナー第四回、一九四七年二月
二十五年後の座談会・第四回へのコメント、一九七二年三月
ケース・セミナー第五回、一九四七年五月
二十五年後の座談会・第五回へのコメント、一九七二年四月
患者のその後

著者等紹介

サリヴァン,H.S.[サリヴァン,H.S.] [Sullivan,Harry Stack]
1892年アメリカのニューヨーク州中央部に、アイルランド系移民の子として生れる。1917年シカゴ医学校を卒業、軍医を経て1923年頃から1930年にわたりシェパード・アンド・イノック・プラット病院に勤務。入院中の分裂病患者に対するインテンシヴな精神療法的接近を試みた。1930年代にはニューヨークで開業医として強迫神経症の治療にあたり、38年に発刊されたPsychiatry誌の主筆となる。社会科学との交流、政治精神医学という新しい領域への活動を行ったが、1949年国際会議に出席のためパリに滞在中客死した

中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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