出版社内容情報
地方の簿記係として働くピネベルクは恋人エマの予期せぬ妊娠で結婚を決める。なりゆきとはいえ互いに夢中の二人は希望にみちて新生活に入るが、理不尽な解雇にあい、ベルリンへ。新しい職場、友人、そしてベビー。しかし空前の大量失業時代に再び職を失い、貧困が元ホワイトカラーの矜持を打ち砕く。転げ落ちようとするピネベルクの前に灯された小さな光とは…ナチズムを用意した1930年代のドイツの暗部を鋭く抉る超ロングセラー。
内容説明
失業、貧困、明日への不安…ナチズムへ繋がる道を用意した暗い時代に、お金はちょっぴり、心配と希望はたっぷり抱え、懸命に生きる若夫婦の姿を描いた長編。
著者等紹介
ファラダ,ハンス[ファラダ,ハンス] [Fallada,Hans]
1893‐1947。本名ルドルフ・ディッツェン。司法官僚の息子としてグライフスヴァルトに生まれる。26歳で作家デビュー。グリムのメールヒェンから取ったハンス・ファラダのペンネームを名乗る。ナチスによって「望ましくない作家」に分類され、反ユダヤ的な作品や国策映画の原案などの執筆命令などをうけて困難な執筆生活を続けた。アルコールおよび薬物依存、精神病院入院を経て、終戦を迎える。1946年に『ベルリンに一人死す』(赤根洋子訳、みすず書房)を書き上げた3ヶ月後に没した
赤坂桃子[アカサカモモコ]
1955年東京生まれ。上智大学文学部ドイツ文学科および慶應大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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