出版社内容情報
行動する歴史学者による好評の書評シリーズ第四弾は、2010年から2014年までの書物をめぐるエッセイを集成。イスラーム、中東の国際関係はもちろん、歴史小説やスパイ小説まで、幅広い書目を通して現代の政治社会を見晴らす。学問と政治のリアリズムという二つの視点から、冷静に状況を分析する姿勢のバックボーンには、積年の読書によって鍛えられた知性と純粋な情熱があって、それが読者への励ましとなるだろう。
内容説明
政治のリアリズムと、歴史に対する畏怖の念。ほんの昨日の出来事も、眺める位置で違って見える。どう読めば良いのか?すぐれた歴史家が教える、書物の遠近法。
目次
1(歴史に学び「畏怖」を知る;政治家と歴史家;政治家の平常心と胆力 ほか)
2(預言的な響き;「Gゼロ」後の国境と領土;現代の政治を考えるうえでも示唆に富む ほか)
3(観察せよ、そして時機を待つべし;大石内蔵助の原型;エジプトが悲劇から免れている理由 ほか)
著者等紹介
山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947年生まれ。歴史学者。専門は中東・イスラーム地域研究と国際関係史。明治大学研究・知財戦略機構国際総合研究所(中東研究部門)特任教授。東京大学名誉教授。著書『スルタンガリエフの夢』(サントリー学芸賞)『瀕死のリヴァイアサン』(毎日出版文化賞)『ラディカル・ヒストリー』(吉野作造賞)『中東国際関係史研究―トルコ革命とソビエト・ロシア 1918‐1923』(岩波書店)『岩波イスラーム辞典』(編著・毎日出版文化賞)など多数。2002年司馬遼太郎賞、2006年紫綬褒章を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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