始まりの本
ベンヤミン/アドルノ往復書簡〈下〉―1928‐1940

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  • サイズ B6判/ページ数 267,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622083627
  • NDC分類 945
  • Cコード C1310

出版社内容情報

「共同で哲学する運命」を生きた思想家の迫真の言葉と思考形成を伝える121通。晶文社版の復刊。森田團西南学院大学教授の解説付。

「共同で哲学する運命」を生きた思想家二人の迫真の言葉と思考形成を伝える全書簡121通。互いの著作が育まれた過程。ブレヒト、ショーレムなど共通の友人について。ベンヤミンの困窮を救うべく画策するアドルノ。試みては失敗に終わる出版や移住計画……。命がけの闘い、そして稀有な友情の記録である。晶文社版の復刊。新たに森田團西南学院大学教授の解説を付す。

内容説明

手紙という形式が思考を深め、互いの生の証しとなった最高の哲学的ドキュメント。

著者等紹介

ベンヤミン[ベンヤミン] [Benjamin,Walter]
1892‐1940。ベルリンに生まれる。高校時代から急進左派の学生運動に参加、ベルリン大学とフライブルク大学で哲学を学ぶ。1925年フランクフルト大学に提出した大学教授資格論文が拒否されて以降、雑誌や新聞への寄稿、ラジオ放送の脚本執筆、翻訳などに従事。33年ヒトラー政権樹立とともにパリに亡命。35年、フランクフルト大学の国外に出た社会研究所の所員となり、パリの国立図書館に通いながら研究活動を行う。39年9‐11月、第二次世界大戦の勃発にともないヌヴェールの収容所に抑留されるが釈放された

アドルノ[アドルノ] [Adorno,Theodor W.]
1903‐69。フランクフルト・アム・マインに生まれる。フランクフルト大学およびヴィーン大学に学び、フランクフルト大学で講義をしていたが、ナチス政権時代に亡命。イギリスで結婚したグレーテル・カルプルスとともにアメリカに渡る。1949年帰国。翌年からフランクフルト大学教授となり、ホルクハイマーとともに研究所を再建した。哲学・社会学・美学の領域を統合し、フランクフルト学派の代表的思想家として知られる。アルバン・ベルクについて作曲を学び、現代音楽に関する理論家でもあった

野村修[ノムラオサム]
1930‐98。市川市に生まれる。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

13
ナチズムの影がますます濃くなり、二人ともアメリカとフランスと、ドイツから離れながらも書簡の形で続いた友情、そしてその友情すら霞む白熱した議論の日々をありありと伝えて、議論部分は難解だが興味がつきない書簡。ベンヤミンの、魔術的イメージに満ちた現代都市文化の記述に、アドルノがあくまでマルクス主義者として理論の欠落を聞いていく、というスタイルが最後まで一貫して変わらない。アドルノからベンヤミンへの残された最後の手紙がベンヤミンの誕生日に書かれたものだ、というのはなんだか感動的な事実だ2013/09/03

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