始まりの本
ベンヤミン/アドルノ往復書簡〈上〉―1928‐1940

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622083610
  • NDC分類 945
  • Cコード C1310

出版社内容情報

「共同で哲学する運命」を生きた思想家の迫真の言葉と思考形成を伝える121通。晶文社版の復刊。森田團西南学院大学准教授の解説付

「共同で哲学する運命」を生きた思想家二人の迫真の言葉と思考形成を伝える全書簡121通。互いの著作が育まれた過程。ブレヒト、ショーレムなど共通の友人について。ベンヤミンの困窮を救うべく画策するアドルノ。試みては失敗に終わる出版や移住計画……。命がけの闘い、そして稀有な友情の記録である。晶文社版の復刊。新たに森田團西南学院大学准教授の解説を付す。

内容説明

ナチと戦火の迫る亡命の日々、「共同で哲学する運命」を生き、交わした全書簡121通。

著者等紹介

ベンヤミン[ベンヤミン] [Benjamin,Walter]
1892‐1940。ベルリンに生まれる。高校時代から急進左派の学生運動に参加、ベルリン大学とフライブルク大学で哲学を学ぶ。1925年フランクフルト大学に提出した大学教授資格論文が拒否されて以降、雑誌や新聞への寄稿、ラジオ放送の脚本執筆、翻訳などに従事。33年ヒトラー政権樹立とともにパリに亡命。35年、フランクフルト大学の国外に出た社会研究所の所員となり、パリの国立図書館に通いながら研究活動を行う。39年9‐11月、第二次世界大戦の勃発にともないヌヴェールの収容所に抑留されるが釈放された

アドルノ[アドルノ] [Adorno,Theodor W.]
1903‐69。フランクフルト・アム・マインに生まれる。フランクフルト大学およびヴィーン大学に学び、フランクフルト大学で講義をしていたが、ナチス政権時代に亡命。イギリスで結婚したグレーテル・カルプルスとともにアメリカに渡る。1949年帰国。翌年からフランクフルト大学教授となり、ホルクハイマーとともに研究所を再建した。哲学・社会学・美学の領域を統合し、フランクフルト学派の代表的思想家として知られる。アルバン・ベルクについて作曲を学び、現代音楽に関する理論家でもあった

野村修[ノムラオサム]
1930‐98。市川市に生まれる。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

15
訳による口調の違いによるところ大きそうだが、気さくで生活に苦しむ先輩ベンヤミンと、それに敬意を持って議論を持ちかけるアドルノという雰囲気が一貫していて爽やかな雰囲気を感じる。ベンヤミンの神話的思考とユングの集合無意識の関連に着目し、後者の社会的分析の欠落に注意を促すなど、重要な指摘も多く、だいたいは生活や近況報告だが、両者のテクストを読む上で新たな光を得られるものも多い。複製技術時代の芸術作品をめぐってのアドルノからの異論は、音楽好きのエリート主義が丸出しでやや笑える2013/08/29

はすのこ

4
人と人との手紙のやり取りを死後に掘り起こされるとは、両者ともに思ってはいなかっただろう。2017/01/28

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