出版社内容情報
自然世界や未来世代と私たちの幸福との関係を、マルクス、ハイエク、センなどの市場理論から検討する、福祉に根ざしたエコロジー。
内容説明
政治は善の理念に対して中立であってはならない。私たちの幸福を将来世代や自然世界の善に結びつけるために、価値多元論を吟味し、あるべき環境政策を探る。
目次
第1章 人間の幸福と自然的世界
第2章 自然、内在的価値、人間の幸福
第3章 将来世代と自分自身への害
第4章 環境政策の決定権者
第5章 費用便益分析の正当化―幸福からの議論
第6章 多元主義、自由主義、善い生活
第7章 多元主義、通約不可能性、判断
第8章 権威、民主主義、環境
第9章 科学、政策、環境の価値
第10章 市場、家政、政治
著者等紹介
オニール,ジョン[オニール,ジョン][O’Neill,John]
1956年、ロンドン北郊外生まれ。労働者階級の出身。父親は建築労働者で組合活動家であった。著者の教育は父親や近所の労働者との会話に負うところが多いという。ランカスター大学哲学・政治学科卒業。ランカスター大学大学院哲学博士課程修了。哲学博士。その後、ランカスター大学大学院言語学修士課程に入学し、修了。言語学修士。ウェールズ大学、サセックス大学などで教え、ランカスター大学哲学科講師を経て教授に就任。同大学環倫理研究所長
金谷佳一[カナヤヨシイチ]
1948年、和歌山県田辺市生まれ。国際基督教大学卒業。東北大学文学部大学院哲学専攻前期博士課程修了。文学博士。ケント大学大学院政治学・国際関係学博士課程修了。政治学博士。元英国暁星国際大学助教授、元鳥取環境大学環境政策学科准教授。政治学、哲学、倫理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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メルセ・ひすい
壱萬弐仟縁