エコロジーの思想
地球の洞察―多文化時代の環境哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 516,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622081654
  • NDC分類 519
  • Cコード C1012

内容説明

西洋と東洋の諸宗教が説く環境思想からポリネシア、南北アメリカ、アフリカなどの伝統的な自然観まで。多様性が調和し合うグローバルな生態系をめざして。

目次

第1章 序論―環境倫理の概念と必要性
第2章 環境に対する西洋の態度と価値観―その歴史的起源
第3章 南アジアの知の伝統における環境に対する態度と価値観
第4章 東アジアの伝統的なディープ・エコロジー
第5章 東アジアの仏教の生態学的な洞察
第6章 極西の環境倫理
第7章 南アメリカの性愛の生態学
第8章 アフリカの生物共同体主義とオーストラリアのドリームタイム
第9章 ポスト・モダンの進化論―生態学的環境倫理
第10章 伝統的環境倫理の実践活動

著者等紹介

キャリコット,J.ベアード[キャリコット,J.ベアード][Callicott,J.Baird]
1941年テネシー州メンフィス生まれ。シラキューズ大学で博士号取得(哲学)。ノース・テキサス大学哲学教授

山内友三郎[ヤマウチトモサブロウ]
1933年秋田県生まれ。京都大学文学部哲学科(倫理学)卒。大阪教育大学名誉教授。哲学(環境倫理、比較思想、道徳教育)専攻

村上弥生[ムラカミヤヨイ]
1961年神奈川県生まれ。大阪大学文学部博士後期課程単位取得退学。倫理学、英米思想史専攻。法政大学、東京外国語大学兼任講師

小林陽之助[コバヤシヨウノスケ]
1937年生まれ。京都大学大学院医学研究科博士課程修了。関西医科大学名誉教授(小児科学)。大阪総合保育大学児童保育学部教授

澤田軍治郎[サワダグンジロウ]
1940年滋賀県生まれ。大阪総合保育大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

1
★西洋のたとえとして、最高は高級シャンペン ↑ 最低 ↓は馬尿。最高は美しい蝶 ↑ 最低 ↓はシラミ。生と死はともどもに絶えず変化する一つの過程の一部。これを「在るもの」と呼ぶ。これらをすべて[全体論的な]観点にたつとすべて素晴らしい相互に作用する有機体・宇宙である。華厳の教えは一方だけでなく、「受け入れる」・・これに尽きる。 基督教でまったく成り立たない哲学であり産業革命からここへ来てついに、論義だてが崩壊した。 ●必読書です!2010/02/09

メルセ・ひすい

1
12-116 ※にのらずに、西洋近代が人類を道連れにして引きずり込もうとしている虚無の深淵を直視し、子孫のことを真剣に考えて、次の世代に対してどのような形で責任を取るかを考えるべきである。・・・ 熱いねえ! 全員で読もう! みすずは偉い!西洋と東洋の諸宗教が説く環境思想から、ポリネシア、南北アメリカ、アフリカなどの先住民の伝統的な自然観までを概観。多様性が調和し合うグローバルな生態系を目指し、生態学的環境倫理を構想する。★2010/02/08

メルセ・ひすい

1
12-116 赤38★5 キャリコット・曰く・・以上のような伝統的、日本哲学は、今では時代遅れになったプラトン・カント・ヘーゲルといった西洋二元論哲学の伝統をこえて、はるかに現代の人類の危機に対処しうる思想を秘めている。日本には独特の折衷主義の伝統があり、日本人の思想家にとってはエコロジー的世界観の土台の上に、西洋近代の優れた社会倫理を接木する仕事は可能であるし、むしろ得意な領分のはずである。というのは、人間社会の基礎に自然があることが当然の前提だったからである。日本人は、西洋近代の尻馬※2010/02/05

Hidekazu Asai

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環境倫理を地球上の伝統思想からポストモダンに分け入り、論じる書物である。 ユダヤーキリスト教、ヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教、老荘思想、儒教、インディアンの教え、インディオ、ポリネシア、アフリカ人らの伝統思想、ポストモダンの思想に分け入り、環境倫理を地球規模で論じる。最終章は、グローバル資本と土着民の戦いの典型的な戦いを紹介して本書は終わる。2021/02/14

xivia | ゼビア

0
ゼミのテキストとして通読. 世界の多様な土着の伝統的な思想体系,世界観について無知を痛感した. 倫理感が希薄な社会の理由やメカニズムに興味がある.2016/06/08

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