神話論理〈2〉蜜から灰へ

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  • サイズ A5判/ページ数 578,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622081524
  • NDC分類 389
  • Cコード C1010

出版社内容情報

〈蜂蜜とタバコは食物ではあるが、どちらも厳密な意味での料理には属さない。蜂蜜は、人間ではなく、ミツバチが作るものであって、そのまま食用に供されるし、タバコのもっとも一般的な用法は、蜂蜜とは異なり、タバコを料理の手前ではなく向こう側に置く。誰もタバコを蜂蜜のように生で食べたり、肉のようにあらかじめ火を通して食べたりはしない。火をつけて煙を吸うのである。…第Ⅰ巻では、生のものと火を通したものという、料理を構成する基本的な二つのカテゴリーの対立を研究したが、熱帯アメリカこそが、第二の対立を分析するのに都合がよい。その対立とは、蜂蜜とタバコという、料理法が一方は料理以下であり、他方は料理を超えた先という補足的性格のものである。したがってわたしが継続するのは、自然から文化への移行の神話的表現の調査である。自然を拡大し、また文化の領域を広げると、第Ⅰ巻でおこなった料理の神話的起源に関する調査に続いて、この巻では、料理の周辺とでも呼べるものの考察ができるであろう〉

序章的性格の「音合わせのために」、蜂蜜に狂う娘と卑しい誘惑者と内気な夫の物語などを扱う第1部「乾いたものと湿ったもの」、第2部「カエルの祝宴」、第3部「八月は四旬節」、第4部「暗闇の楽器」から構成される本書は、神話の思考についての構造分析の意義をめぐる考察でフィナーレをむかえる。そして、南アメリカの神話をひとまず終え、第Ⅲ巻『食卓作法の起源』第Ⅳ巻『裸の人』における北アメリカの神話へと考察対象の軸が移ってゆくのである。

全5巻

内容説明

“蜂蜜”と“タバコ”という、料理の周辺ともいうべきものを扱った南アメリカの諸神話には、どのような宇宙論的含意があるか。細部への注視と構造分析により、神話の思考とその意味を顕わにする。

目次

音合わせのために
第1部 乾いたものと湿ったもの(蜂蜜とタバコの対話;渇き飢えた動物 ほか)
第2部 カエルの祝宴(変奏一、二、三;変奏四、五、六)
第3部 八月は四旬節(夜空の星;森の物音 ほか)
第4部 暗闇の楽器(騒音と悪臭;さまざまな球体のハーモニー)

著者等紹介

レヴィ=ストロース,クロード[レヴィストロース,クロード][L´evi‐Strauss,Claude]
1908年ベルギーに生まれる。パリ大学卒業。1931年、哲学教授資格を得る。1935‐38年、新設のサン・パウロ大学社会学教授として赴任、人類学の研究を始める。1941年からニューヨークのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチで文化人類学の研究に従事。1959年コレージュ・ド・フランスの正教授となり、社会人類学の講座を創設。1982年退官。アカデミー・フランセーズ会員

早水洋太郎[ハヤミズヨウタロウ]
1941年に生まれる。1972年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。愛知県立大学名誉教授。フランス文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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