断章としての身体 1971‐1974

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断章としての身体 1971‐1974

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  • サイズ A5判/ページ数 392p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784622081180
  • NDC分類 958
  • Cコード C1310

出版社内容情報

1971年に出された『サド、フーリエ、ロヨラ』の「序文」は、『記号の国』でかいま見せたロマネスクの手法を明言し実践するものであった。「わたし」を用いて語り、「伝記素」や「テクストの快楽」といった言葉を登場させ、「作者の回帰」を主張したのである。そして1973年の『テクストの快楽』では、「快楽/悦楽」や「身体」の概念、独自の断章形式をみごとに開花させたのだった。1960年代に、新批評の論客、記号論的分析の第一人者であったロラン・バルトが、ロマネスクへの道に進もうとしていた、知的変貌の時期に彼が書いたこと話したことが、この巻に初訳・新訳の23篇として収められている。
自分の半生や著作について真摯に語った長大なインタビュー「返答」、『テクストの快楽』に寄り添っているように見える「エクリチュールについての変奏」は、手の動きや身ぶりとしてのエクリチュールを学術的に論じた長編であり、バルト独特の断章形式をじゅうぶんに試みる場にもなっている。また「テクスト(の理論)」は、テクストとは何か、テクストと作品の区別、テクスト理論の意義、などと同時に、「意味形成性」「フェノ‐テクストとジェノ‐テクスト」「間テクスト性」といった難解にみえる概念がわかりやすく説明されている。
その他、中国旅行の失望の経験に肯定的な価値をあたえるべく「正確」に語るための新しいエクリチュールを試みた「では、中国は?」や、バルトにとってのジャック・デリダの存在の意味が簡潔かつ誠実に語られた「ジャン・リスタへの手紙」、年来の友人モーリス・ナドーと語り合う「文学はどこへ/あるいはどこかへ行くのか?」など、いくつもの読みどころに満ちた一巻である。

内容説明

「伝記素」「テクストの快楽」を登場させ、「作者の回帰」を主張、身体の概念や独自の断章形式を開花させるバルト。「エクリチュールについての変奏」「では、中国は?」など初紹介の全23篇。

目次

1971(アルトー:エクリチュール/フィギュール―アルトーをいかに語るか;序文―サヴィニャック『ポスター禁止』について ほか)
1972(ジャン・リスタへの手紙―雑誌のデリダ特集について;誠実さのレッスン―ルーカーヌス『パルサリア(内乱)』の分析 ほか)
1973(エクリチュールについての変奏―「手によるエクリチュール」についての集大成的大論文;未知なものはでまかせなどではない―ジャン・リスタとの対談 ほか)
1974(初めてのテクスト―一七歳で書いたプラトン『クリトン』のパロディ;ジェラール・ブランの『ペリカン』―小さな映画論 ほか)

著者等紹介

バルト,ロラン[バルト,ロラン] [Barthes,Roland]
1915‐1980。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に亡くなった。没後も、全集や講義ノート、日記などの刊行が相次いでいる

吉村和明[ヨシムラカズアキ]
1954年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。19世紀フランス文学・表象文化専攻。現在、上智大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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渡邊利道

1
記号学の探究をいったん収束させ作者の回帰を宣言しテクストの快楽から自伝の試みと展開する70年代前半。インタビュー「返答」ではその生涯と自著について意図や欲望を語る。「理論」が持っている熱源的性質と、その震えとしての批評。バルトにとっての本質的なものがあらわになっているが、むしろこの時期に自覚的に磨き上げられたのか。「エクリチュールをめぐる変奏」は、テクストの快楽の語彙=理論編でこれもまた大変興味深いもの。ハスミンのインタビューは完全版で、ちょっと毛色が違うのが「他者」の理解という感じで良い。2018/01/08

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