父が子に語る世界歴史〈8〉新たな戦争の地鳴り (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 185,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622080183
  • NDC分類 209
  • Cコード C0320

出版社内容情報

「さあ終わった! この物語もおしまいだ。私はまた刑期を終え、広い世界に出ていこうとしている。しかし、何のために?友人や同志たちが刑務所に身を横たえ、国中がまるでひとつの刑務所になっているときに、それが何の役に立つというのか?」

第一次大戦後、世界の経済状態は急速に悪化し、ついに恐慌になだれ込んだ。そのなかで英米の指導権争いは激化する。ドイツではヒトラーが政権を奪取し、スペインでは内戦が勃発し、イタリアではムッソリーニが台頭し、日本はアジア大陸侵略の野心に燃えていた。「誰もがこぞって平和を論じるが、じつは戦争の準備をして」いた。

ネルーは、インディラと「いっしょに昔のことを思い浮かべ、そして未来を過去よりもいっそう偉大にする」ために学びたいと願った。親しみと深い感動を伝える歴史物語が完結する。

全8巻・完結


Jawaharlal Nehru(ジャワーハルラール・ネルー)
1889年生まれ。インドの政治家、民族独立運動の指導者。英国の支配に抵抗、1945年までに下獄9回、人生の最盛期を獄中に過ごした。この間、ガンディの不服従非暴力運動にも協力した。1947年の独立とともに、首相、外相および連邦関係相を兼ねた。49年連邦首相会議、55年バンドンのアジア・アフリカ会議と内政に外交に多面的な活躍をした。その反帝国主義、反植民地主義、反人種差別主義には戦後世界をリードしていく歴史感覚と民衆への愛情があった。1964年歿。おもな著書『自叙伝』(「世界の名著」63、中央公論社、1967)、『インドの発見』(全2巻、岩波書店、1953-56)ほか。

大山聰(おおやま・さとし)訳
1915年東京に生まれる。1938年東京大学文学部卒業。早稲田大学、東京都立大学教授、成城大学文学部教授、および東京芸術大学、早稲田大学講師を歴任。訳書 ティボール・メンデ『ネールは主張する』ほか。2002年没。

内容説明

「さあ終わった!この物語もおしまいだ。私はまた刑期を終え、広い世界に出ていこうとしている。しかし、何のために?友人や同志たちが刑務所に身を横たえ、国中がまるでひとつの刑務所になっているときに、それが何の役に立つというのか?」第一次大戦後、世界の経済状態は急速に悪化し、ついに恐慌になだれ込んだ。そのなかで英米の指導権争いは激化する。ドイツではヒトラーが政権を奪取し、スペインでは内戦が勃発し、イタリアではムッソリーニが台頭し、日本はアジア大陸侵略の野心に燃えていた。「誰もがこぞって平和を論じるが、じつは戦争の準備をして」いた。ネルーは、インディラと「いっしょに昔のことを思い浮かべ、そして未来を過去よりもいっそう偉大にする」ために学びたいと願った。親しみと深い感動を伝える歴史物語が完結する。

目次

世界恐慌
恐慌の原因
英米の指導権あらそい
ドル、ポンド、ルピー
資本主義世界の分裂
スペインの革命
ドイツにおけるナチの勝利
軍縮問題
ローズヴェルト大統領の政策
議会政治失敗のあと
世界の現状
戦争の驚異
最後の手紙

著者等紹介

ネルー,ジャワーハルラール[ネルー,ジャワーハルラール][Nehru,Jawaharlal]
1889‐1964。インドの政治家、民族独立運動の指導者。英国の支配に抵抗、1945年までに下獄9回、人生の最盛期を獄中に過した。この間、ガンディの不服従非暴力運動にも協力した。1947年の独立とともに首相、外相および連邦関係相を兼ねた。49年連邦首相会議、55年憲法の成立、51年インド経済5カ年計画、54年ジュネーヴ会議、55年バンドンのアジア・アフリカ会議と内政に外交に多面的な活躍をした。その反帝国主義、反植民地主義、反人種差別主義には戦後世界をリードしていく歴史感覚と民衆への愛情があった

大山聡[オオヤマサトシ]
1915年東京に生まれる。1938年東京大学文学部卒業。早稲田大学、東京都立大学教授、成城大学文芸学部教授、および東京芸術大学、早稲田大学講師を歴任。2002年没
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感想・レビュー

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白義

12
英米の経済戦争の様相を呈した覇権争い、そしてドイツナチズムの台頭と、第二次大戦を予感させる昏い時局に至りながら本書は完結する。不穏な情勢下で書かれた書物でありながら、本書はその中で輝く一筋の光芒であるかのように尊い感動を与える。危機の時代であるからこそ、悠久の歴史と対話を試み、現代との繋がりを確認しようとする知性の働き、そしてそれをまだ若き娘にも伝えようとする切実感がどこまでもこの歴史巡礼記に時代と密接に絡んだ批評性だけでなく、普遍性も与えているためだろう。生きた歴史を実感させてくれる最高のシリーズである2015/08/26

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