父が子に語る世界歴史〈7〉中東・西アジアのめざめ (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622080176
  • NDC分類 209
  • Cコード C0320

出版社内容情報

「中東・西アジアは、かつて世界の回転軸だった。しかしその後、数世紀にわたって歴史の潮流からはずれ、入江となった。それが今ふたたび、本流に押し戻される」。

第一次世界大戦のあと、全世界的に経済が疲弊し、並行して、西欧列強と日本による帝国主義的な侵略が進んだ。その手段となった搾取とテロルは、「委任統治」「大衆の福祉」「後進民族の自治のための訓練」などの美辞麗句でくるまれる。抵抗する側のアジア、中東、西アジアのナショナリズムは急激に高まったが、しかし、19世紀的デモクラシーは、いたるところで足場を失っていった。デモクラシーはなぜ、四面楚歌に陥ってしまったのか。ネルーの苦悩の問いかけは続く。

目次(抄) エジプト独立闘争/アラブ諸国/イラク問題/古い債務の新しい支払方法/ムッソリーニとイタリアのファシズム/中国の革命と反革命/世界に挑戦する日本/ソ連の成功と失敗/科学の善用と悪用

全8巻


Jawaharlal Nehru(ジャワーハルラール・ネルー)
1889年生まれ。インドの政治家、民族独立運動の指導者。英国の支配に抵抗、1945年までに下獄9回、人生の最盛期を獄中に過ごした。この間、ガンディの不服従非暴力運動にも協力した。1947年の独立とともに、首相、外相および連邦関係相を兼ねた。49年連邦首相会議、55年バンドンのアジア・アフリカ会議と内政に外交に多面的な活躍をした。その反帝国主義、反植民地主義、反人種差別主義には戦後世界をリードしていく歴史感覚と民衆への愛情があった。1964年歿。おもな著書『自叙伝』(「世界の名著」63、中央公論社、1967)、『インドの発見』(全2巻、岩波書店、1953-56)ほか。

大山聰(おおやま・さとし)訳
1915年東京に生まれる。1938年東京大学文学部卒業。早稲田大学、東京都立大学教授、成城大学文学部教授、および東京芸術大学、早稲田大学講師を歴任。訳書 ティボール・メンデ『ネールは主張する』ほか。2002年没。

内容説明

第一次世界大戦のあと、全世界的に経済が疲弊し、並行して、西欧列強と日本による帝国主義的な侵略が進んだ。その手段となった搾取とテロルは、「委任統治」「大衆の福祉」「後進民族の自治のための訓練」などの美辞麗句でくるまれる。抵抗する側のアジア、中東、西アジアのナショナリズムは急激に高まったが、しかし、19世紀的デモクラシーは、いたるところで足場を失っていった。デモクラシーはなぜ、四面楚歌に陥ってしまったのか。ネルーの苦悩の問いかけは続く。

目次

エジプト独立闘争
イギリス軍駐留下の独立とは?
西アジアと世界政治
アラブ諸国―シリア
パレスティナとトランス=ヨルダン
アラビア―中世からの飛躍
イラクと空爆の力
アフガニスタンなど
革命の挫折―ドイツと中欧諸国
古い債務の新しい支払い方法
通貨のふしぎな性質
作用と反作用
ムッソリーニとイタリアのファシズム
民主主義と独裁政治
中国における革命と反革命
世界に挑戦する日本
ソヴィエト連邦
五か年計画
ソ連の成功と失敗
科学の前進
科学の善用と悪用

著者等紹介

ネルー,ジャワーハルラール[ネルー,ジャワーハルラール][Nehru,Jawaharlal]
1889‐1964。インドの政治家、民族独立運動の指導者。英国の支配に抵抗、1945年までに下獄9回、人生の最盛期を獄中に過した。この間、ガンディの不服従非暴力運動にも協力した。1947年の独立とともに首相、外相および連邦関係相を兼ねた。49年連邦首相会議、55年憲法の成立、51年インド経済5カ年計画、54年ジュネーヴ会議、55年バンドンのアジア・アフリカ会議と内政に外交に多面的な活躍をした。その反帝国主義、反植民地主義、反人種差別主義には戦後世界をリードしていく歴史感覚と民衆への愛情があった

大山聡[オオヤマサトシ]
1915年東京に生まれる。1938年東京大学文学部卒業。早稲田大学、東京都立大学教授、成城大学文芸学部教授、および東京芸術大学、早稲田大学講師を歴任。2002年没
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感想・レビュー

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白義

12
第一次大戦による国際秩序の揺らぎが従属地域の独立の機運を生み出したのか、中東、西アジアでの独立への試みが紹介され、一方、ムッソリーニによるファシズムの台頭という避けては語れない同時代の暗部も語られる。書かれたのが第二次大戦より前と考えると「イラクと空爆の力」という章題、「科学の善用と悪用」で警戒される最新技術による次なる戦争での大破壊など、不気味で暗示的な話も多い。無論ネルーが警戒する毒ガス戦争にはならなかったし、イラクでの空爆というのは要はイギリス帝国による治安維持のことなのだが、問題意識の鋭さがわかる2015/08/26

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