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フランクル・セレクション
時代精神の病理学―心理療法の26章

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622080015
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C1310

出版社内容情報

フランクル・セレクション 第1巻 時代精神の病理学 -心理療法の26章-
 -全5巻・第1回配本


「集団的神経症の四症状つまり仮の生き方と宿命論的生活態度、集団的思考と狂信も結局は責任に対するおじけと自由からの逃走に帰着します。けれども自由と責任は人間の精神性つまりその本質をなすものです。しかし今日の人間は精神的に疲れており、そしてこの精神の倦怠こそは現代のニヒリズムの本質なのです。」(本文より)

第二次世界大戦後まもなく『夜と霧』において、ナチスの強制収容所体験を記した精神科医フランクル。本書は彼が1951年から55年まで、ウィーンのラジオで行った連続講演を収録する。大戦前後の社会状況を冷静に見つめ、心理療法はどのように回答を与えうるか、わかりやすく語る。「集団と指導者」「不眠について」「愛について」「自分自身に対する不安」「安楽死か集団虐殺か」「医師と悩み」ほか、全26篇。

Viktor Emil Frankl(V・E・フランクル)
1905年、ウィーンに生れる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウィーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月歿。著書『夜と霧』『死と愛』『時代精神の病理学』『精神医学的人間像』『識られざる神』『神経症』(以上、邦訳、みすず書房)『それでも人生にイエスと言う』『宿命を超えて、自己を超えて』『フランクル回想録』『<生きる意味>を求めて』『制約されざる人間』『意味への意志』(以上、邦訳、春秋社)。

訳者:
宮本忠雄(みやもと・ただお)
1930年埼玉県に生れる。1954年東京医科歯科大学医学部卒業。精神医学専攻。1973年から自治医科大学教授。1999年歿。著書『精神分裂病の世界』(紀伊國屋書店、1966)『人間的異常の考察』(筑摩書房、1970)『現代の異常と正常』『言語と妄想』(平凡社、1972、1974)『妄想研究とその周辺』(弘文堂、1982)。訳書 ビンスワンガー『現象学的人間学』(共訳、1967)メルロ=ポンティ『知覚の現象学』2(共訳、1974)テレンバッハ『味と雰囲気』(共訳、1980、以上みすず書房)ハンス・トリューブ『出会いによる精神療法』(共訳、金剛出版、1982)ラカン『パラノイア性精神病』(共訳、朝日出版社、1987)ほか。


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フランクル・セレクション 全5巻
1 時代精神の病理学     2002.9月刊
2 精神医学的人間像     2002.9月刊
3 識られざる神       2002.10月刊
4 神経症1          2002.11月刊
5 神経症2          2002.11月刊

内容説明

『夜と霧』において、ナチスの強制収容所体験を精神科医の眼で記した著者が、大戦前後の社会と心理療法の関係を語る。ウィーンのラジオで放送された26講演。

目次

精神医学の啓蒙という問題
精神分析と個人心理学
宿命論的態度
仮の生き方
集団と指導者
老化の精神衛生
中年の精神衛生
催眠術
不安と不安神経症について
不眠について〔ほか〕

著者等紹介

フランクル,ヴィクトル・E.[フランクル,ヴィクトルE.][Frankl,Viktor Emil]
1905年、ウイーンに生れる。ウイーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウイーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月歿

宮本忠雄[ミヤモトタダオ]
1930年埼玉県に生れる。1954年東京医科歯科大学医学部卒業。精神医学専攻。1973年から自治医科大学教授。1999年歿
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