パクリ経済―コピーはイノベーションを刺激する

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パクリ経済―コピーはイノベーションを刺激する

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  • サイズ B6判/ページ数 356,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079408
  • NDC分類 021.2
  • Cコード C1033

出版社内容情報

イノベーションとイミテーションに関する六つの教訓とは。

イノベーションとイミテーションに関する六つの教訓とは。

郊外のショッピングモールから街のビストロまで、パクリはあらゆる場所にあふれている。「コピーは創造性を殺す」「法律によるコ ピー規制がイノベーションには欠かせない」――通常はこう考えられている。しかし、コピーは絶対に悪なのだろうか?

本書は、創造性がコピーによってむしろ活性化することがあることを示す。ファッション、外食産業、アメフト、コメディのネタ、フォント、データベース産業など米国では一般的にコピーが合法とさ れている領域のケーススタディからわかるのは、知財規制がないほ うがむしろイノベーションが加速されるということなのだ。

なぜそれらの業種は繁栄しているのか? インセンティブとイノベ ーションの関係から、その6つの原因を探り、知財法と経済学のあ いだを埋める試み。




■はじめに
料理
コメディアン
アメリカン・フットボール

■第1章:コピー商品とファッションの虜たち
ファッション産業超略史
なぜコピーが合法なのか?
コピー規制──1930年代のファッション・オリジネーターズ協会
コピーに関する今日の議論
コピー製品の世界
著作権侵害のパラドックス
ファッション・サイクル
誘発される衰退
定着
規範と先行者利益
社会規範
先行者利益
結び──デザイナーは自分自身のデザインをコピーしなければならない?

■第2章:料理、コピー、創造性
料理超略史
キッチンにおけるコピー
コピーの限界
キッチンでのコピーを巡る議論
なぜシェフたちはそんなにも創造的なのか?
規範
アナログとデジタル、製品とパフォーマンス
評判
オープンキッチン
結び──創造的カクテル、あるいはなぜドリンクはディナーについて多くを教えてくれるのか

■第3章:コメディ自警団
スタンダップ・コメディ超略史
スタンダップ・コメディアンには無意味な著作権
当世スタンダップ・コメディアンとその社会規範
汝、隣人のジョーク、設定、ネタを欲しがるなかれ
設定を制するものがジョークを制する
誰が最初か?
施行・強制
コメディにおける反コピー規範とイノベーション
結び:規範のマジック

■第4章:アメフト、フォント、金融、ファイスト裁判
アメフト:イノベーションとIフォーメーション
パイオニアvs改変屋
改変ノミクス
改変の法則
フォント
フォントと著作権
フォント技術と複製の容易さ
技術はコピーを容易にするが、イノベーションも容易にする
印刷技術の変化はフォントのイノベーションをもたらす
フォントは製品ではない:製品は何か別のもの
フォントとファッションの周期
金融イノベーション
データベース

■結論:コピーと創造性
イノベーションとイミテーションに関する6つの教訓
トレンドとサイクル
社会規範
製品とパフォーマンス
オープン性とイノベーション
先行者利益
ブランド作りと宣伝
費用、便益、創造性
楽観バイアス
トーナメント市場
創作費用
まとめ

■エピローグ:音楽の未来
音楽産業衰退超略史
ナップスターの登場
長いものには巻かれろ
P2Pから個人へ
アップル社による音楽界制覇
将来を見据える
体験としての音楽
ソーシャル・ネットワークとしての音楽
品質を強調
すべての道はコンテンツへ
まとめ

謝辞
解題:山田奨治

原注/索引

内容説明

郊外のショッピングモールから街のビストロまで、パクリはあらゆる場所にあふれている。「コピーは創造性を殺す」「法律によるコピー規制がイノベーションには欠かせない」―通常はこう考えられている。しかし、コピーは絶対に悪なのだろうか?本書は、創造性がコピーによってむしろ活性化する場合があることを、ファッション、レストラン、アメフト、コメディアン、フォント、データベース産業など米国で一般的にコピーが合法とされている産業の豊富なケーススタディで明らかにする。なぜそれらの産業は繁栄しているのか?インセンティブとイノベーションの新たな関係を探り、知財ルールの未来を指し示す。

目次

第1章 コピー商品とファッションの虜たち
第2章 料理、コピー、創造性
第3章 コメディ自警団
第4章 アメフト、フォント、金融、ファイスト裁判
結論 コピーと創造性
エピローグ 音楽の未来

著者等紹介

ラウスティアラ,カル[ラウスティアラ,カル] [Raustiala,Kal]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)法律学教授。デューク大学を卒業後、ハーヴァード・ロー・スクールで法務博士号(J.D.)を、カリフォルニア大学サンディエゴ校で政治学の博士号(Ph.D.)を取得。専門分野は国際法、国際関係、知的財産

スプリグマン,クリストファー[スプリグマン,クリストファー] [Sprigman,Christopher]
ニューヨーク大学法学部教授。ペンシルヴェニア大学を卒業後、シカゴ大学ロー・スクールで法務博士号(J.D.)を取得。専門分野はコピーライト、知的財産、法と経済学、特許、商標

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める

森本正史[モリモトマサフミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

21
これは面白かった。副題がすべてを現している。洋服、音楽、料理、カクテル、ジョークにいたるまで、さまざまな事柄における著作権とパクリの関係を豊富な例で解き明かしていくもの。著作権侵害を促進する行動の多くが、創造性も刺激しているというのは分からないでもない話。コピーできない「体験」の重要性が高まりという論旨も分かります。オリジナリティとはなにか、ということも考えてしまう一冊。2016/04/09

イノ

19
コピーと著作権について思うところがあって。 音楽・ファッション・レシピ・コメディ・アメフト・フォントなどその界隈で起きた事例や出来事からその後の動向が羅列。最後のまとめで気になっていた部分の答えが載っていて割と満足。 ただアメリカ文化の話だから日本の場合は違う事もあると思う。    広告と考えるとタダで宣伝できる。人気のパロメータなる。 著作権は一部だけ守ってる。デジタルの場合は特にコピーが容易に なるので上手く考えないといけない。2016/10/20

wonderhoney

9
作者が日本の人ではないから当たり前なのかもしれないが、日本の法律に関して書かれているわけではない。法律以外の観点ではうなずける部分はあっった。パクリって言葉かなー。キャッチーな言葉ではあるけどな。軽い論理に感じてしまった。パクリという言葉でなければもう少しじっくり向かいあって読めたかも・・・?2016/01/03

向う岸

6
ファッション、料理のレシピ、芸人のネタにアメフトの戦術と副題通りパクリはイノベーションを刺激し市場を活性化させるという内容だった。2016/10/28

disktnk

5
最初に発明・発案した人を法的に保護してインセンティブを与え、産業を発展させる、というのが一般的である。しかし、ファッション、料理、コメディなど、著作権の法的保護がない業界でも、イノベーションは失われていない、という反例集。常にクリエイティビティを求められる業界ならではの事情は興味深い。 フォントや金融への誤解が見られ(フォントは月額会員制が普及、金融は内部モデルを徹底的に隠匿する)、他にも自分が詳しくないだけで著者の偏見が含まれる解説があるのでは、と思った。2015/12/09

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