内容説明
1975年に発表されて以来、今日でも幾度となく言及される「笠原・木村分類」論文をはじめ、「うつ病の病前性格について」など、わが国のうつ病臨床において先駆的な研究を発表し、長らく日本の精神医学の発展を支えてきた著者による臨床論集。近年の単行本未収論文、書き下ろしまで、あくまで治療中心の精神は通底し、著者の「診察室の精神医学」のエッセンスが凝縮されている。うつ病をめぐる議論の尽きない時代の、精神科臨床従事者必読の原点。
目次
「うつ病中核群」雑感―十年のクリニック外来経験から―(二〇〇九)
うつ状態の臨床的分類に関する研究(一九七五)
うつ病の病前性格について(一九七六)
ティーンエイジャーのうつ病(一九七七)
二〇歳台のうつ状態―いわゆる葛藤反応型うつ病をめぐって(一九八九)
うつ病の治療と社会復帰(一九八二)
軽症うつ病について(二〇〇三)
診察室での軽症うつ病の臨床研究(二〇〇五)
クリニックでの小精神療法再考(二〇〇九)
著者等紹介
笠原嘉[カサハラヨミシ]
1928年神戸に生れる。京都大学医学部卒業。精神医学専攻。名古屋大学名誉教授、桜クリニック名誉院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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