出版社内容情報
『戦場のメリークリスマス』の原作者として著名な作家のデビュー作。20世紀初頭の南アフリカの激しい人種差別を扱い、心を揺さぶる
『内奥への旅』『カラハリの失われた世界』など、ベストセラー探検旅行記を著し、映画『戦場のメリークリスマス』の原作者として著名な作家のデビュー作。南アフリカにおける人種差別、異文化の対立と和解を主題とした小説で、20世紀初頭の南アの激しい差別を扱い、心を揺さぶる書。作家自身の体験に基づいた、個人の良心と道徳性を問う問題作であり、現在、アメリカ合衆国でも再燃する黒人差別を考える本としても推奨したい一冊。主人公は、黒人少年との出会いを通して、否応なく黒人への抑圧と迫害の只中に身を投ずることになってしまい、白人社会から異端視され、悩み、道を模索する。時代と地域を越えた普遍的なテーマを追求した作品。
内容説明
南アフリカにおける人種差別、異文化の対立/和解を主題とした、デビュー作。『戦場のメリークリスマス』に連なる人間描写はここから始まった。本邦初訳。著者自身の体験に基づいた、個人の良心と道徳性を問う問題作であり、初期アパルトヘイトの歴史的記録であり、今日的意味の大きい作品である。
著者等紹介
ヴァン・デル・ポスト,ローレンス[ヴァンデルポスト,ローレンス] [van der Post,Laurens]
1906‐1996。南アフリカのフィリッポリスに生まれる。作家、探検家、思想家。幼年時代を南アフリカで過ごし、1920年代末に渡英。ブルームズベリー・グループのメンバーとして、『ある国にて―南アフリカ物語』で文壇にデビューする。39年に英陸軍に入隊、43年、旧日本軍の捕虜となる。日本軍降伏後、東南アジア地域連合軍総司令官マウントバッテン将軍の幕僚として、バタヴィア(現ジャカルタ)のイギリス公使館付陸軍武官を務め、インドネシアの民族主義者とオランダ植民地政府の調停にあたった
戸田章子[トダアキコ]
1963年東京に生まれる。上智大学外国語学部英語学科出身。現在、米国Merck & Co.,Inc.の日本法人MSD株式会社に同時通訳者として勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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