北朝鮮の核心―そのロジックと国際社会の課題

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北朝鮮の核心―そのロジックと国際社会の課題

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  • サイズ B6判/ページ数 339,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622078951
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C1031

出版社内容情報

我々は北朝鮮をどう捉えるべきか。金正恩は国をどこへ導くのか。ソ連生まれソウル在住の著者の情報力と歴史学の洞察で読む最新情勢。

ソ連生まれソウル在住(国民大学校教授)の著者の情報力と、歴史学の洞察で読む北朝鮮情勢。建国から混沌へ陥る歴史から金政権の内部論理を明らかにし、国際社会がとるべき政策について、冷酷なまでに現実的な独自の提案を行っている。さらに「ニューリッチ」「労働者の給与」「南北統一の費用」など北朝鮮の現実に切り込むコラムをおり交ぜ、読ませる。2014年刊行の改訂版から翻訳の、今最も充実した、かつ最新の一冊。

序――驚異的な理性の国
第一章 金日成のつくりあげた社会とその軌跡
     金大尉の帰国/戦争とその影響/モスクワと北京のあいだで――金日
     成の北朝鮮が推し進めた外交/韓国との関係/指令社会/収容所
     国家/金日成の世界観/悪いことばかりではない/主体思想の誕
     生と金正日の登場、超スターリン主義経済の緩やかな死

     コラム 薄情な友人/女性と仕事/神聖なる肖像/ロイヤル・フ
         ァミリーの色恋沙汰/算数の教科書より

第二章 危機の二〇年
     そして世界は変わった/よみがえる資本主義/薄れる国家の存在感 
     /脱出を決断する/たどり着いた場所は天国(あるいは資本主義地 獄)/変わる世界観

     コラム カーチャ・シンツォヴァの哀れな一生/ニュー・リッチ/二〇一一年のありふれた一日

第三章 生き残りの論理
     改革は政治的自殺に等しい/市場経済の(不首尾な)取り締まり/絶体絶命の危機――二〇〇九年の貨幣革命/飢餓だけが消え去った

     コラム 労働者の給与

第四章 最高領導者とその時代
     ついに登場「若大将」/新しい時代の唐突な到来/守旧派の失脚  
     /新しい政策/論理の転換/緊張する南北関係

     コラム モニュメントの街

第五章 生き残りをかけた外交
     核のカードをちらつかせる/援助最大化外交/韓国の状況(三八六世
     代の台頭とその結果)/太陽の温かかった一〇年/斜陽/中国の
     参入

     コラム 使える投資家を探して

 小休止(未来の輪郭線――次の二〇年に何が起きるか)

第六章 何をなすべきか
     鞭が弱すぎたわけ/飴が甘くなかったわけ(または「戦略的忍耐」が不適切である理由)/長期的視野で考える/関与することの隠れたメリット  /情報を届ける/脱北者に寄り添う

     コラム 統一の花

第七章 準備を整える
     最悪の事態について考える/最も無難な解決策としての連邦制/  鎮静剤を少しだけ投与する

     コラム 統一の費用

 結 論――容易ならぬ結末


 謝 辞
 解 説 李鍾元
 原 注
 索 引

内容説明

略史から政権分析、リアルな日常を伝えるコラムまで、最新の基礎知識と政策論を網羅。在韓国ロシア人歴史家による今最も充実した北朝鮮論。2015年改訂版。

目次

第1章 金日成のつくりあげた社会とその軌跡(金大尉の帰国;戦争とその影響 ほか)
第2章 危機の二〇年(そして世界は変わった;よみがえる資本主義 ほか)
第3章 生き残りの論理(改革は政治的集団自殺に等しい;市場経済活動の(不首尾な)取り締まり ほか)
第4章 最高領導者とその時代(ついに登場、「若大将」;新しい時代の唐突な到来 ほか)
第5章 生き残りをかけた外交(核カードをちらつかせる;援助最大化外交 ほか)
第6章 何をなすべきか(鞭が弱すぎたわけ;飴が甘くなったわけ ほか)
第7章 準備を整える(最悪の事態について考える;最も無難な解決策としての連邦制 ほか)

著者等紹介

ランコフ,アンドレイ[ランコフ,アンドレイ] [Lankov,Andrei]
韓国・国民大学教授。レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ。レニングラード国立大学を卒業後、同大学の博士課程を修了。金日成総合大学に留学した経験もある

山岡由美[ヤマオカユミ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。出版社勤務を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かじやん0514

7
北朝鮮は訳の分からない国、ではないことを史料や著者のインタビューなどで明らかにする本。北朝鮮指導部の行動様式を冷静に分析。どんな立場に立つのであれ、これは必読だな。2017/10/20

BLACK無糖好き

7
一読に値する。極めて多くの示唆を与えてくれた。著者はレニングラード生まれ、1984年に語学研修で金日成総合大学に留学し一年平壌で暮らした。北朝鮮が大変な困難を抱えているにもかかわらず今も存続しているのは単に「常軌を逸した国」ではなく理性を働かせているからだという。なぜ北朝鮮は中国やベトナムのように改革開放政策をとることができないのかという疑問にも、北朝鮮指導者にとっての合理的な理由も示されている。一方で長い目でみれば北朝鮮の政権は持続不可能とのこと。今後の大胆な予測と必要な備え。濃厚です(^^;;。2015/09/04

Fumi Kawahara

5
大変読みやすい翻訳。著者が母国語じゃない英語で書いたものをこなれた英語に修正してくれる人(巻末の謝辞に名前が挙げられている)がいたのも大きいのかも?(いや、私は英語読めないけども)。徹頭徹尾、日本は出てこない。「悲惨な植民地時代」に触れるくらいにしか出てこない(悲惨と言っている割に1945年時点での北朝鮮は東アジア一番の経済基盤だったとか垂れてて、素直に「日本の投資のおかげ」と言えないとこが「ソ連人だなw」、と。日本、出ないでいいです。朝鮮半島の尻拭いはもう二度とゴメン。2019/11/26

ソウ

5
すごい本だ。北朝鮮の歴史、現状分析、将来予想・政策提言等が網羅されている。抑圧的な政治と恐ろしく非効率な経済政策によって失敗した国であり、長い目で見れば持続不可能と断じる。しばしば行う瀬戸際外交に代表される過激で狂気的な政策は、体制(一部のエリート層の既得権益)維持という唯一の目的達成の為には極めて合理的な手法であると分析。経済開放政策は体制の自殺(民衆の蜂起を招く)であり、鎖国を維持して他国からの援助を最大化するしか延命方法がない。その上で、将来の体制崩壊にあたりどうすれば軟着陸できるかを考察。2015/10/22

ビリー

4
ずっと放置していたが、先日のミサイル問題を受けてどうにか読了。滅茶苦茶に見える北朝鮮だが、一般に考えられているよりもずっと理性的 ー倫理面はともかくー で現実が見えているということがよくわかった。少なくとも第二次大戦時の日本よりは数段上に見える。本書は2013年に初版が出版され、その後2015年に金正恩体制について加筆されたもの。現在に至る北朝鮮の歴史や行動原理を大まかに理解する上では非常に有用。2017/09/30

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