奴隷船の歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 339,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622078920
  • NDC分類 209.5
  • Cコード C1022

出版社内容情報

アフリカから1400万人を南北アメリカに運んだ奴隷船。その構造と壮絶を再現、支配と経済、苦悩と抵抗まで見据えた黒い大西洋史。奴隷貿易が続いた400年の間に、1400万人を超える奴隷がアフリカから大西洋を南北アメリカに運ばれ、プランテーションの無賃労働者となった。
アトランティック・ヒストリーの第一人者にして海賊の専門家、マーカス・レディカーは、この身の毛もよだつ最悪の悲劇を、前代未聞の視点から語り、わたしたち読者を奴隷船の現場に連れて行く。
レディカーがここに再現させるのは、怪物的な「浮かぶ地下牢」と、運搬中に200万人が命を落とした、恐怖の「中間航路」である。飢餓と、病気と、悲運に直面した、奴隷たちの日常、懲罰と拷問の極端な暴力と、蔓延する死である。しかしまた、一触即発の奴隷たちと同じ船に閉じ込められた乗務員たちの恐怖を、きつい階級関係を、水夫と囚人との関係を、歴史家は想起させる。さらに、衝突にも記述を割き、さまざまな言語集団出身の奴隷たちが意思の疎通をはかりつつ組織して立ち上がった血まみれの反乱を、厖大な史料から発見して描き出す。まさに、アフリカン・アメリカン文化の萌芽であった。
奴隷貿易廃止200周年を機に刊行され、ジョージ・ワシントン図書賞をはじめ数々の賞に輝いた、黒い大西洋史の画期的著作。笠井俊和解説「闘う歴史家レディカーと奴隷船研究」


第一章 奴隷貿易における、生と死、そして恐怖
第二章 奴隷船の進化
第三章 中間航路への道
第四章 オラウダ・エクィアーノ――驚愕と恐怖と
第五章 ジェイムズ・フィールド・スタンフィールドと浮かぶ地下牢
第六章 ジョン・ニュートンと平安の王国
第七章 船長が創る地獄
第八章 水夫たちの巨大な機械
第九章 捕囚から船友へ
第十章 奴隷船《ブルックス》の長い旅
エピローグ 終わりなき旅路

訳者後書き(上野直子)
解説「闘う歴史家レディカーと奴隷船研究」(笠井俊和)

謝辞
原注
索引

マーカス・レディカー[マーカス レディカー]
アメリカの歴史家・市民運動家。ペンシルヴェニア大学で博士号を取り、現在、ピッツバーグ大学歴史学科のアトランティック・ヒストリー特別教授。社会史研究において「下からの歴史」を実践。近世大西洋世界の、船乗り、海賊、奴隷を扱った数々の著作は高い評価を受けている。

上野直子[ウエノナオコ]
獨協大学外国語学部教授。専門はブラック・ブリティッシュ文学を中心とする「混成の英国」の文学と文化。英語圏ディアスポラ文学。訳書にマーカス・レディカー『奴隷船の歴史』(みすず書房、2016)、キャリル・フィリップス『新しい世界のかたち:黒人の歴史文化とディアスポラの世界地図』(明石書店、2007)『はるかなる岸辺』(岩波書店、2011)、フランシーヌ・デュ・プレシックス・グレイ『シモーヌ・ヴェイユ』(岩波書店、2009)など。

内容説明

黒い奴隷と白い奴隷を乗せた「水に浮かぶ地獄」。資本主義成立の陰にあった残忍と悲惨、強欲と搾取、抵抗と反乱を現前させ、アフリカ系アメリカ文化への視座をも登り替える、黒い大西洋史。ジョージ・ワシントン図書賞をはじめ数々の賞に輝く。

目次

奴隷貿易における、生と死、そして恐怖
奴隷船の進化
中間航路への道
オラウダ・エクィアーノ―驚愕と恐怖と
ジェイムズ・フィールド・スタンフィールドと浮かぶ地下牢
ジョン・ニュートンと平安の王国
船長の創る地獄
水夫たちの巨大な機械
捕囚から船友へ
奴隷船“ブルックス”の長い旅
エピローグ 終わりなき旅路

著者等紹介

レディカー,マーカス[レディカー,マーカス] [Rediker,Marcus]
アメリカの歴史家・市民運動家。ペンシルヴェニア大学で博士号を取り、現在、ピッツバーグ大学歴史学科のアトランティック・ヒストリー特別教授。社会史研究において「下からの歴史」を実践。近世大西洋世界の、船乗り、海賊、奴隷を扱った数々の著作は高い評価を受けている

上野直子[ウエノナオコ]
獨協大学外国語学部教授。専門はブラック・ブリティッシュ文学を中心とする「混成の英国」の文学と文化。英語圏ディアスポラ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イボンヌ

13
「奴隷貿易が続いた400年も間に、1400万人を超える奴隷がアフリカから大西洋を南北北アメリカに運ばれ、プランテーションの無賃労働者となった」裏表紙より。 拷問しレイプし、死ねば海に捨てる。絶食して自ら死を選ぶ奴隷も沢山いた。奴隷貿易が禁止されてまだ200年。黒い西洋史とよばれる。2018/06/25

BLACK無糖好き

13
有志舎の社長がブログで本書を絶賛していたが、確かにこれ程優れた歴史書には滅多にお目にかかれない。奴隷船の歴史を細かい資料を積み重ねながら鮮やかに描き出している。船内での暴力、恐怖、病気、蜂起、抵抗そして一種の絆。奴隷よりも水夫の死亡率が高いという実態は「黒い奴隷」のみならず「白い奴隷」も、大西洋において急速な成長を見せていた資本と労働の過酷なシステムに組み込まれていた事を如実に表わしている。◆これだけの壮大なテーマに正面から向き合っている著者に敬意を表したい。間違いなく今年読んだ中で三本の指に入る作品。 2016/11/19

john

8
表紙の絵は奴隷が船に積まれている様子を描いたもの。こんなに隙間なく、手枷・足枷をつけられてはるばる運ばれていったのだ。奴隷となるのは部族間の争いで捕虜となり奴隷商人に売り飛ばされた人、または、理由もなく拉致された人達だ。ナチスがやったことと変わらない。強制収容所よりましなのは、この旅には終わりがあり、商品としての価値を損なわないよう、食事や健康に多少は気をつけてもらえたことくらい。奴隷がいて初めて新大陸の商品作物の生産は成り立っていたのだ。拉致された人達の嘆きや抵抗を思うと心が痛む。2019/10/16

あきとら

5
船長も水兵も奴隷もみな過酷な航海。400年も続いたなんて。。自分の知らない過去の世界。ものすごい情報量で勉強になりました。2016/09/10

晴天

4
奴隷船における人間模様について、残された記録から可能な限り拾い上げ再現してみせる労作。少数の船員で多数の奴隷を管理するのはやはり困難であり、まず必ず反乱は試みられ、断食や自殺の形の抵抗も試みられ、病気も発生する。しかも奴隷はなるべく生かして元気な姿で陸揚げしなければ航海の損益分岐点を割るのでやたら殺すわけにもいかない。だからなるべく鎖で拘束するが、高値をつけるため運動もさせねばならない。奴隷への扱いはとにかく非人道的だが、商品をあまり損なえない分、抑圧移譲は船員の内で渦巻き水夫の生存率も低いのに驚いた。2017/09/25

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