誕生のインファンティア―生まれてきた不思議、死んでゆく不思議、生まれてこなかった不思議

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誕生のインファンティア―生まれてきた不思議、死んでゆく不思議、生まれてこなかった不思議

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622078784
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C1012

出版社内容情報

死と生にまつわる子どもの頃の記憶をベースに、さまざまな出生と死の位相をわたり歩き、死生学を「子どもの頃」の視点から考え直す。

子どもの頃、死んだらどうなると思っていたか。大人の理解とどうのか。子どもより大人のほうがわかっているのか。死を初めて意識した記憶、赤ちゃんはどこから来ると思っていたか――死と生にまつわる子どもの頃の記憶を聞き取り、フロイトやクラインの精神分析、胎児をめぐる諸研究や生殖補助技術で生まれた子どもたちなど、さまざまな出生と死の位相をわたりあるく。死生学を「子どもの頃」の視点から考え直す、かつてない試み。

内容説明

言葉によって写し取ることのできない「在ること」の不思議が子どもの内に現れてくる瞬間。子どもの頃の記憶を蘇らせ、存在と非在、不生の神秘にやわらかに近づく。

目次

プロローグ 誕生の不思議
1 死の不思議から誕生の不思議へ(子どもの頃、死をどう感じていたか―子どもの頃の「死のイメージ」;本当は兄弟がいた―夭折した姉妹・生まれてこなかった兄弟)
2 赤ちゃんはどこから来たか―誕生の謎(お母さんのおなかと赤ちゃん―赤ちゃんは出てきたのか、運ばれてきたのか、拾われてきたのか;「僕は卵を産んだことがある」―少年ハンス(フロイト)
生まれる前、僕はどこにいたの(M・クライン)
精子と卵子の結合という「知識」―知りたいけど知りたくない)
3 なぜ私を生んだのか―自分の出生・出生の偶然(出自とアイデンティティ―本当の父親ではなかった;未生怨―なぜ私を生んだのか;被投性と偶然性―気がついた時には、もう、いた;出生性―始まりと感謝)
4 生まれてこないということ―不生・未出現・潜勢力(ファラーチ『生まれなかった子への手紙』;「対象a」―『生まれなかった子どもへの手紙』を読む視点(1)
「未出現」―『生まれなかった子どもへの手紙』を読む視点(2)
「生まれてこない」という存在の仕方―「不生」(盤珪弾師)と「潜勢力」(アガンベン))
エピローグ 自分が生まれてこないこともありえた―「自分がいる」ということ

著者等紹介

西平直[ニシヒラタダシ]
1957年生まれ。信州大学、東京都立大学、東京大学で学び、立教大学助教授、東京大学准教授を経て、2007年より京都大学大学院教育学研究科教授。教育人間学、死生学、哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鳩羽

10
生まれてこなかったこともありえたという不思議。生まれたくなかったという子の言葉。生前と死後の非在と、生まれてこなかったという不生。これらの位相を、ラカンや九鬼、アーレントの思想から捉えなおす。言葉では語りえぬもの、言いかえれば生まれなかった子、切り捨てた可能性からの働きかけが、今選択してきた生に寄り添っていると解釈すればいいのだろうか。生も死も否定せず、生と死を対立させることこそを否定する不生という言葉、仏教の言葉らしいが、これが面白い。価値や物語を付与する言葉から、語りえぬものはそもそも自由なのだ。2015/07/24

五月雨みどり

3
命とは不思議。生まれるって?死ぬって?生まれないって?いるって?いないって?どこから来たの?どこへ行くの?どうして?どうなるの?答はない。間違いも正解もない。ただいろんな歴史や文化や宗教観で考え方はそれぞれ。考え出すと、底無し沼にはまったみたいに身動きがとれなくなる。年末年始の休みに良い読書が出来た。変な夢見たけど。2018/01/05

Momoko Nishikawa

2
生きているにもかかわらず、「生まれることも生まれないこともできる次元」に存在している。「生」の内側に残っている生まれてこないこと。不思議で面白い本でした。生死、存在、存在しないことなど、深い内容だけれど、読みやすくじっくり読めました。2016/03/23

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