出版社内容情報
波と粒子の二重性、非局所性などの哲学的な難題を、ファンタスティックな実験の数々によって解明してゆく現代物理学の挑戦を語る。
波と粒子の二重性、非局所性など、量子力学の諸原理の不思議な性質は、ながらく人知を超えた問題、あるいは純粋に解釈の問題として扱われていた。しかし現代の物理学者たちは高度な技術と創造性を駆使したファンタスティックな実験をおこなって、それらの難題を科学の俎上に載せ、本質に肉迫している。本書はそんな現代量子物理学のランドマーク的な実験の数々を取り上げ、それらを通じて量子現象とその理論を体感させてくれる、類例のない解説書。波と粒子の二重性、相補性、非局所性と量子のからみあい、そして量子情報といった最近のテーマまで、幅広いトピックをカバーする。
序文/謝辞/プロローグ
第一章 物質波
第二章 光子
第三章 不確定性原理
第四章 相補性
第五章 EPRパラドクスとベルの定理
第六章 ベルの不等式をテストする──からみあい状態
第七章 シュレーディンガーの猫
第八章 測定
第九章 量子情報と量子計算
訳者あとがき/補遺 学生実験のための参考文献/参考文献/索引
内容説明
解釈問題を現代物理学の前線に呼び戻すファンタスティックな実験の数々。
目次
第1章 物質波
第2章 光子
第3章 不確定性原理
第4章 相補性
第5章 EPRパラドクスとベルの定理
第6章 ベルの不等式をテストする―からみあい状態
第7章 シュレーディンガーの猫
第8章 測定
第9章 量子情報と量子計算
著者等紹介
グリーンスタイン,ジョージ[グリーンスタイン,ジョージ] [Greenstein,George]
1940年生まれ。1977年よりアマースト大学天文学准教授、1983年より同教授、1993年より同sidney Dillon Professorとなり2012年に退官、現在に至る。天体物理学者であり、また作家、教育者として量子力学や天体物理学のユニークな啓蒙書や解説書を著わしている。処女作のFrozen Star(Freundlich Books、1984:New American Library、1985)は優れた科学読み物として複数の賞を受賞
ザイアンツ,アーサー・G.[ザイアンツ,アーサーG.] [Zajonc,Arthur G.]
コロラド大学、アメリカ規格基準局、アマースト大学での研究職を経て1984年よりアマースト大学准教授、1991年より同教授、2006年よりAndrew W.Mellon Professor(2011年に退官後、現在は同Professor Emeritus)。1984年にはマックス・プランク研究所の客員研究者としてH・ヴァルターの研究室に、また、1991年にロチェスター大学のL・マンデルの研究室に参加し、93年にはインスブルック大学のフルブライト教授を務め、量子光学の領域で実績をあげた
森弘之[モリヒロユキ]
首都大学東京理工学研究科物理学専攻准教授。専門は物性理論、とくに低次元量子系の輸送現象・統計力学的性質に関する解析的及び数値的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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