出版社内容情報
ハワイ諸島を発見したキャプテン・クックはなぜ殺され、聖なる者として祀られたのか。残された航海日誌からその謎を明らかにする。
18世紀末にハワイ諸島を発見したキャプテン・クックはなぜ殺され、そして聖なる者として列聖化されたのか。クックに代表される白人文明布教者の神格化は果たして真実なのか。残された航海日誌を土台に、ヨーロッパ人とハワイ人の歴史的な出会いの定説を覆し、植民地主義の一筋縄ではいかない関係を明らかにする。
内容説明
ハワイを発見したもっとも偉大な航海者、キャプテン・クックとは何者か。ハワイ人から神と祟められたという定説を覆し、サーリンズに反旗を翻して人類学最大の論争を巻き起こした書、遂に邦訳。
目次
キャプテン・クックとヨーロッパ的想像力
神話モデル
即興、合理性、野生の思考
三度目の来臨―再び南海へ
タヒチ訪問とエイメオの破壊
ハワイの発見
列聖化の命題
さらなる列聖化に対する反論―手垢の付いた知覚と文化的概念
人類学と擬史
政治と列聖化―ハワイからの視点〔ほか〕
著者等紹介
オベーセーカラ,ガナナート[オベーセーカラ,ガナナート] [Obeyesekere,Gananath]
1930年生まれ。スリランカ出身の文化人類学者。ワシントン大学、セイロン大学、カリフォルニア大学を経て、現在、プリンストン大学名誉教授。専門は文化人類学。女神パッティニの祭祀の研究などで知られる
中村忠男[ナカムラタダオ]
1960年生まれ。現在、立命館大学文学研究科文化動態学准教授。専門は文化人類学、神話学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さとうしん
いとう・しんご singoito2
takao