出版社内容情報
東アフリカの地でそれぞれの生と格闘する人間たちおよびヒヒたちを、大いなる霊長類愛とともに描きだす抱腹絶倒のノンフィクション。
◆1970~90年代にかけてのケニアとその周辺の国々を舞台に、〈ヒヒの群れの23年間にわたる観察記〉〈アフリカ体験・見聞記〉〈生物学研究者の成長物語〉をより合わせながら、スラップスティックな諧謔味全開で綴った抱腹絶倒のノンフィクション。◆子どもの頃から霊長類に憧れ、「大きくなったらマウンテンゴリラになる」と決めていた著者は、見習い科学者としてストレスと疾病の関係を解明するため、アフリカのセレンゲティ平原に棲むヒヒの群れの調査に出かけることになる。群れのヒヒの一頭一頭に旧約聖書に出てくる名前をつけ、ヒヒとともに暮らし、彼らの社会行動の観察を続けるうち、著者はヒヒたちへの愛着を強めていったのだが……。◆英米でロングセラーとなっている傑作メモワールの待望の邦訳。生と格闘するすべての人間およびヒヒを包み込む大いなる霊長類愛と痛快無比なユーモアで、読む者の心を満たしてくれる一冊。
■謝辞
■《第I部 青年期──ヒヒの群れと暮らしはじめた頃》 1 ヒヒの群れ──イスラエルの民/2 シマウマカバブと犯罪に手を染めたこと/3 自由主義者たちの報復/4 マサイの原理主義者とわたしのソーシャルワーカー体験/5 老人に地図を教える
■《第II部 サブアダルトの時代》 6 ヒヒの群れ──孤高のサウル/7 血の記憶──東アフリカの闘争/8 サムウェリーとゾウ/9 最初のマサイ/10 政変/11聞いてはいけないときに声を聞く人/12 スーダン
■《第III部 頼りない大人の時代》 13 ヒヒの群れ──政権が不安定だったころ/14 巻き上がった爪の男/15 ガイアナのペンギン/16 ヒヒが木から転げ落ちるとき/17 セブン-イレブンの後ろの山
《第IV部 大人の時代》 18 ヒヒの群れ──ニック/19 襲撃/20 ヨセフ/21 誰が・何して・どうなった/22 最後の戦士/23 疫病
■訳者あとがき/人名・ヒヒ名索引
内容説明
面白うてやがて哀しきヒヒとの日々―。ストレスの科学を研究すべく、理不尽だらけの東アフリカの国へ赴いた若き科学者を待っていたのは…。観察対象のヒヒたち、アメリカ人の霊長類研究者、土着の人々が三つ巴で繰り広げる、スラップスティックな日常を綴る。霊長類全員が可笑しくて愛おしくなる、絶品メモワール。
目次
第1部 青年期―ヒヒの群れと暮らしはじめた頃(ヒヒの群れ―イスラエルの民;シマウマカバブと犯罪に手を染めたこと ほか)
第2部 サブアダルトの時代(ヒヒの群れ―孤高のサウル;サムウェリーとゾウ ほか)
第3部 頼りない大人の時代(ヒヒの群れ―政権が不安定だった頃;巻き上がった爪の男 ほか)
第4部 大人の時代(ヒヒの群れ―ニック;襲撃 ほか)
著者等紹介
サポルスキー,ロバート・M.[サポルスキー,ロバートM.] [Sapolsky,Robert M.]
1957年生まれ。アメリカの神経内分泌学者、行動生物学者。ストレスと神経変性の関連を研究し、その一環としてヒヒの集団の長期にわたる観察とコルチゾール・レベルの調査を続けている。若い時期から有望な研究者として注目を浴び、1987年のMacArthur Fellowship、NSFのPresidential Young Investigator Awardなどを受けている。現在、スタンフォード大学教授(生物学/神経科学/神経外科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コットン
こばまり
藤月はな(灯れ松明の火)
たまご
魚京童!