サルなりに思い出す事など―神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々

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サルなりに思い出す事など―神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々

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  • サイズ B6判/ページ数 405,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622078326
  • NDC分類 489.9
  • Cコード C0040

出版社内容情報

東アフリカの地でそれぞれの生と格闘する人間たちおよびヒヒたちを、大いなる霊長類愛とともに描きだす抱腹絶倒のノンフィクション。

◆1970~90年代にかけてのケニアとその周辺の国々を舞台に、〈ヒヒの群れの23年間にわたる観察記〉〈アフリカ体験・見聞記〉〈生物学研究者の成長物語〉をより合わせながら、スラップスティックな諧謔味全開で綴った抱腹絶倒のノンフィクション。◆子どもの頃から霊長類に憧れ、「大きくなったらマウンテンゴリラになる」と決めていた著者は、見習い科学者としてストレスと疾病の関係を解明するため、アフリカのセレンゲティ平原に棲むヒヒの群れの調査に出かけることになる。群れのヒヒの一頭一頭に旧約聖書に出てくる名前をつけ、ヒヒとともに暮らし、彼らの社会行動の観察を続けるうち、著者はヒヒたちへの愛着を強めていったのだが……。◆英米でロングセラーとなっている傑作メモワールの待望の邦訳。生と格闘するすべての人間およびヒヒを包み込む大いなる霊長類愛と痛快無比なユーモアで、読む者の心を満たしてくれる一冊。

■謝辞
■《第I部 青年期──ヒヒの群れと暮らしはじめた頃》 1 ヒヒの群れ──イスラエルの民/2 シマウマカバブと犯罪に手を染めたこと/3 自由主義者たちの報復/4 マサイの原理主義者とわたしのソーシャルワーカー体験/5 老人に地図を教える
■《第II部 サブアダルトの時代》 6 ヒヒの群れ──孤高のサウル/7 血の記憶──東アフリカの闘争/8 サムウェリーとゾウ/9 最初のマサイ/10 政変/11聞いてはいけないときに声を聞く人/12 スーダン
■《第III部 頼りない大人の時代》   13 ヒヒの群れ──政権が不安定だったころ/14 巻き上がった爪の男/15 ガイアナのペンギン/16 ヒヒが木から転げ落ちるとき/17 セブン-イレブンの後ろの山
《第IV部 大人の時代》   18 ヒヒの群れ──ニック/19 襲撃/20 ヨセフ/21 誰が・何して・どうなった/22 最後の戦士/23 疫病
■訳者あとがき/人名・ヒヒ名索引

内容説明

面白うてやがて哀しきヒヒとの日々―。ストレスの科学を研究すべく、理不尽だらけの東アフリカの国へ赴いた若き科学者を待っていたのは…。観察対象のヒヒたち、アメリカ人の霊長類研究者、土着の人々が三つ巴で繰り広げる、スラップスティックな日常を綴る。霊長類全員が可笑しくて愛おしくなる、絶品メモワール。

目次

第1部 青年期―ヒヒの群れと暮らしはじめた頃(ヒヒの群れ―イスラエルの民;シマウマカバブと犯罪に手を染めたこと ほか)
第2部 サブアダルトの時代(ヒヒの群れ―孤高のサウル;サムウェリーとゾウ ほか)
第3部 頼りない大人の時代(ヒヒの群れ―政権が不安定だった頃;巻き上がった爪の男 ほか)
第4部 大人の時代(ヒヒの群れ―ニック;襲撃 ほか)

著者等紹介

サポルスキー,ロバート・M.[サポルスキー,ロバートM.] [Sapolsky,Robert M.]
1957年生まれ。アメリカの神経内分泌学者、行動生物学者。ストレスと神経変性の関連を研究し、その一環としてヒヒの集団の長期にわたる観察とコルチゾール・レベルの調査を続けている。若い時期から有望な研究者として注目を浴び、1987年のMacArthur Fellowship、NSFのPresidential Young Investigator Awardなどを受けている。現在、スタンフォード大学教授(生物学/神経科学/神経外科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

74
ケイさんのオススメ本。ヒヒの群れの観察記であるとともにアフリカの人達との関わりも描かれ、ただの動物学者のノンフィクションものとは異なる静かなユーモアが面白い。アフリカ初日が「案内されたホテルのフロント係に偽の税金をだまし取られ、最初に入った食料品店では店主にぼられ、ウガンダ出身の大学生に金を巻き上げられるという体験」で、「アフリカでの初日を振り返って、わたしはすべてうまくいったと満足していた。」と思える筆者のおおらかさ!。又、ストレスから来る病気を調べるのでヒヒの血液採取のため吹き矢を練習したとか…。2019/11/03

こばまり

65
1頁に1箇所グフフと笑う抱腹絶倒の回想録なのだが、動物が被る理不尽な痛みや苦しみを弱点とする私には胸のつぶれる記述も多く、殊に最終章は、筆者の気持ちを思うと涙無くしては読めなかった。手に取るのを長々と躊躇していたが名著である。2019/07/23

藤月はな(灯れ松明の火)

53
児童サービス論の先生がお勧めしてくださった本。「将来はマウンテン・ゴリラになる!」と言っていた研究家がヒヒに旧約聖書の登場人物の名をつけてストレスについて研究した書。しかし、途中で挟み込まれるアフリカ事情は中々、衝撃的である。白人に指の爪を剥がされたと穏やかに話すマスター、言葉を使っても殺されると覚悟した一瞬、マサイ族の文明化、ルワンダの大虐殺、観光化で悪化した人間によるヒヒへの被害という白人によるグローバル社会化の弊害とそれを見ないようにしてきた私たちの社会を克明に抉り出しているからだ。2014/12/25

たまご

38
神経内分泌学者として、いかにストレスが身体のホルモン環境を変えるのか研究している筆者の、もう研究対象だけとは言えない「彼の」ヒヒの群れの、観察の始まりからおおむね終焉までを、時にユーモアを交え、時に(わりとしばしば?)こんなに感情のままに、起伏の激しさのままに言動して大丈夫なのかと心配になるくらいのストレートな筆致で記載された、すばらしいドキュメントです。タイトルがサルなんですが、触れられているアフリカのいろんな民族、国家など、人間のやっていることは、サルに例えてはサルに失礼かもしれないくらいかなと。2019/06/08

魚京童!

29
子どもの頃はサバンナのヒヒになるつもりはまったくなかった。大きくなったらマウンテンゴリラになる、とずっと思ってた。2014/10/25

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